オノ・ナツメの現作、煙草が超高級品な「ACCA」世界観、首都・バードンが作品タイトルで舞台。
リコ、ラズ、ハート、エルモの4人の男は、それぞれ犯した罪でヤッカラの刑務所に収容されていたが、国王代替わりの恩赦・減刑で刑期が明け、4人で煙草店を営むべく揃ってバードンへ。前科持ちのハンデを抱えつつ煙草店を開業。
「二度と悪事にもサツにも関わらない人生」を夢見る男たちの商売繁盛記にはならず、良かれ悪しかれ罪を犯した過去がつきまとうハードボイルド風味。
1巻2巻と単巻で完結するエピソードでしたが、今巻が2巻の伏線を受けつつ、エピソードとしてはやはり単巻で完結ながら、一応、前巻を読んでることが前提の話。
バードンの老舗煙草店・タットラーを若くして継いだレニーは、4人が開業した煙草店・プリミエラと、彼らが取引する煙草職人のホーク兄弟の動向を注視していた。ヤッカラ出身の謎の4人組、そしてホーク兄弟には裏社会との取引が疑われ、バードンにはヤッカラから流れてきた大麻入りの煙草が流通していた…
ヤッカラから執拗につきまとってくる裏社会の繫がり。
今巻は4人の元・服役囚のうち、表紙のリコにスポット。詐欺罪で9年間服役、会計担当。女を騙して罪を問われたリコの過去とは。
大きな事件が起こる話ではなかった、というより、大人力と言うか、おじさん力で事件を起こさせなかったと言うべきか。
最近、「ハコヅメ」って漫画を読んでハマって、
aqm.hatenablog.jp
あれもかっこいいおじさんがたくさん出てくるんですが、「BADON」も同じくおじさんばっかり出てくるんですけど、なんつーか同じ種族とは思えねえなw かっこよさの種類がまた違いすぎるw
罪と後悔を背負った哀愁を漂わせつつ、スタイリッシュで、でも大切なものを守るための芯を感じさせる、大人ななー。
って読んでて思ったんですけど、よく考えたら俺もおじさんだったわ。いつかこんな渋いおじさんになりたい、と思ってる間にたぶん俺死んじゃってるわ。
aqm.hatenablog.jp