AQM

さみだれや 読んだ漫画と ウマ娘

#機動戦士Zガンダム Define シャア・アズナブル 赤の分水嶺 18巻 評論(ネタバレ注意)

何回やっても誰が描いても原作アニメどおりに描いてもらえない呪いにかかったZガンダムの4度目のコミカライズ。

あらすじのみ準拠、TVアニメや劇場版とは完全にパラレルな作品として楽しみましょう。全然観たことないMSやキャラが出てきて活躍しますので原理主義的に読むと脳の血管が切れると思います。逆に「誰も読んだことのないZ」として読むとけっこーワクワクします。あと絵が下手とはまた違うんですけど、漫画の表現は正直そんなに上手くはない。

f:id:AQM:20210524210124j:plain

「機動戦士Zガンダム Define シャア・アズナブル 赤の分水嶺」18巻より(北爪宏幸/サンライズ/KADOKAWA)

前巻に続き、エゥーゴ・カラバ連合による、ティターンズ・キリマンジャロ基地に対する総力戦。TVアニメ版では宇宙から降りたカミーユとシャアがもぬけの殻のキリマンジャロ基地に降下してたまたまフォウ、ジェリドと遭遇する、という重要ながら1〜2話程度の小エピソードが、このコミカライズ版では「何巻かける気だ」とツッコミたくなるくらいガッツリと。

誰も見たことのないZ、あったかもしれないZ、やりたい放題のZ。

f:id:AQM:20210524210200j:plain

「機動戦士Zガンダム Define シャア・アズナブル 赤の分水嶺」18巻より(北爪宏幸/サンライズ/KADOKAWA)

作品の途中から「赤の分水嶺」なるサブタイトルが追加されて、主役がカミーユからシャアに移行したことが示唆されてますが、言うほどシャアが主役ってわけでもねえなコレ…フォウと邂逅するカミーユ、ジャミトフ暗殺を狙うシャア、攻撃隊を指揮するアムロの3人に分散してる感じ。

ここんとこ種まきというか、キリマンジャロ基地に潜入してあれこれ仕掛けて、とコソコソした話が続いて、絵ヅラも展開も地味だったんですが、ようやく本格的な攻略戦が始まり、軌道上からアーガマまで参戦する総力戦に。

f:id:AQM:20210524210216j:plain

「機動戦士Zガンダム Define シャア・アズナブル 赤の分水嶺」18巻より(北爪宏幸/サンライズ/KADOKAWA)

軌道上からキリマンジャロ基地に向けて超破壊兵器の投下を狙うアーガマ、これを迎え撃つキリマンジャロ基地のミサイル群、ミサイル発射口を攻撃してアーガマを援護するアムロ率いるカラバのMS隊、これを迎撃するティターンズのMS隊、出撃するジェリドのバイアランとフォウのサイコガンダム、ジャミトフ暗殺を狙うシャア、ようやくZガンダムに乗った主人公、と原作のどこにもないスリリングな展開が続きます。

いや、面白いよコレ。絵というか漫画表現は下手なんですけど、原作無視すぎて先が読めないのでスリルがあります。

f:id:AQM:20210524210239j:plain

「機動戦士Zガンダム Define シャア・アズナブル 赤の分水嶺」18巻より(北爪宏幸/サンライズ/KADOKAWA)

今度こそフォウが死なない結末が見られるんじゃないかと、一縷の望みを自分はまだ持ってます。

どうだろね。ララァ、プルなど、ニュータイプ(強化人間)ヒロインとの出会いと喪失はガンダムのいわばお約束なので、フォウが死なないと「Z」じゃないんかなあ…

たまには違う結末も見たいんですけど、蛮勇を持って因習を無視してくれないものだろうか。

 

 

aqm.hatenablog.jp