#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

FSS (NT2021年7月号 第17巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト4-4 カーマントーの灯火 Both 3062」。

扉絵コミで13ページ。

  

他の号はこちらから。

aqm.hatenablog.jp

以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

お前らZガンダムとか好きか。

aqm.hatenablog.jp

 

(扉絵)

3159にかかわるイラストと解説(というより予告・伏線)テキスト。

 

(本編)

デプレとマキシの和解にともない、マキシのミノグシア連合常駐の段取りを相談する一同。アウクソーは「妹」のことを思い出していた。

その頃、「旧帝國星都ダッカス」の廃墟では、旧帝國の「末裔」たちが魔導大戦の戦後について策謀していた。

「魔道大戦の陰でうごめく者たち…星団年表に刻まれるあの出来事に向け、事態は静かに進む」
(ニュータイプ2021年7月号より)

 

 

(所感)

付録がテイマクのクリアフォルダーだワーイ。こんなの会社で使えなーい。

 

扉絵のイラストの人物たち

真ん中のマグダルはいいとして、まず、左右は「誰だ」って話なんですけど。

 

右のミラージュ騎士。

◯マドラ

一見、女性騎士に見え、ミラージュ騎士・黒髪・二重瞼・懐園剣などの特徴などからマドラが一致。

ただこの頃には懐園剣はマキシに継いでないかい? という気もする。

現在(3062)のマドラより若く(自分にはそう見える)描かれているのも不可解。

 

◎マキシ

ミラージュ騎士・黒髪・懐園剣などの特徴からマキシにも一致。特に髪型は長い前髪を左右に分けている、いわゆる「マキシの髪型」。

この年代に懐園剣を背負っていても、女性の格好をしていても自然なキャラ。

年齢的にも少年期〜青年期の間ぐらいで矛盾がなさそう。

 

左の黒衣の騎士。

▲ヨーン

黒髪・黒衣・サングラスなどの特徴が一致。

ミラージュ筆頭騎士を務めたはずで、天照の護衛としてはうってつけ。

会談相手のレーダー9とも旧知。

ただ、お姫様抱っこするほどの縁がマグダルとの間にはないし、(特定の乗騎が定まっていないとはいえ)シュペルターマークをつける(継ぐ)理由も特にない。

 

△ジャコー

シュペルターマークの特徴が一致。

ジャコーは一応、カイエンから「シルバーナイト」の称号を受け継いで、乗騎の「彗王丸」は「シュペルター・セカンド」の二つ名がある、との旧設定も。

ミラージュの代理Aナンバーのはずで、天照の護衛としてはうってつけ。

ただ、お姫様抱っこするほどの縁がマグダルとの間にはないよね。髪色も確か銀髪でしたっけか?

 

◯マキシ

黒髪・長髪などの特徴が一致。

カイエンの息子なのでシュペルターマークを継いでもおかしくはない。

サングラスを含めて全体的な雰囲気がカイエンの面影に非常に似ている、その理由は持っている。

お姫様抱っこしているマグダルとは異母姉弟にあたる。

けど、そもそもマグダルを抱えて守護するならもっとふさわしいキャラがいる。

 

◎デプレ

黒髪の特徴が一致。

カイエンの息子なのでシュペルターマークを継いでもおかしくなく、マグダルを抱えて守護するのにもっともふさわしい。

カイエンの長男で、サングラスを含めて全体的な雰囲気がカイエンの面影に非常に似ている、その理由は持っている。

テキストのとおり、カイゼリンが天照に3159年に譲渡されるならデプレの乗騎がなくなるので、バッハトマから回収したデムザンバラ(シュペルター)への乗り替わりが発生するのも一応ちょうど色々と辻褄が合う。ただアウクソーではなくコンコードがシュペルターに乗るのも違和感あるね。

ちょうどよく(?)、左の人物はミラージュマークもついていない。

 

ということで自分の本命は、左からデプレ、マグダル、マキシのカイエンの子どもたちじゃないかなと思います。

その場合、迎える3人はカイエンの実子たち、訪れるのはカイエンの弟子たち(傷持ち)ということになりますね。

サングラスはカイエンの血筋っぽいけど、デプレはもしかしたらマグダルの失明にリンクして盲目になる予感もするね。

 

余談・「シュペルター」のその後

旧設定のMHシュペルターは設定大改編でGTMデムザンバラに置換されたものの、実は真名はシュペルターのままでそのことはアウクソーだけが知っている、ということにその後なってますけど、称号としての「シュペルター」と「シュペルターマーク」は、設定大改編後の世界ではどうなってるんでしょう。

誰も知らない名前は称号になり得ないし、マークも「付ける人」がアウクソー以外いません。

存在しない、というより誰も知らないことになったのかな?その場合、ジャコーが「シルバーナイト」を継いだり、彗王丸が「シュペルター・セカンド」と呼ばれることも白紙なんかしら。

それとも3062〜3159の間にデムザンバラがシュペルターにクラスチェンジして、称号もマークも再び認知されるようになるんかしら。

 

扉絵の解説テキスト・マグダルとフィルモアの協定

マグダル救出作戦+バッハトマ殲滅の見返りにミノグシア大陸の一部をフィルモアに割譲する、もしくは逆にフィルモア占領地を詩女に返還するんだろうと思いますが、ホーダウンを自治地区として残す意味はよくわかりません。

ホーダウンは2019年3月号でラキシスが聴いていたラジオのニュースで一度登場しています。

aqm.hatenablog.jp

枢軸国とフィルモアの間でバスケットボールのように所有権が移動した都市で、ラキシスがその重要性を訝しんでおり、読者が知らない、ラキシスも知らない、フィルモアにとって重要な謎がまだあるっぽい。

 

扉絵の解説テキスト・カイゼリンの譲渡

フィルモア帝国の皇帝騎ながらこの時点の所有は、詩女のマグダルとその兄のミノグシア所属(無職?剣聖?)のデプレのはずですが、フィルモアに返すのではなくなぜか天照に譲渡されます。

サイレン以来、ビザンチン、ヤーボと継がれてきたカイゼリンの歴史的役割が「詩女とハスハの大地の守護」だとするなら、その役割は永久的に天照が担うと、詩女・デプレ・フィルモア帝国が認めたことになります。

はて?

最終的に旧設定のゴウト・ミラージュになることはずっっと以前から示されていますが、そもそも天照の手に渡ったとして、誰が乗るんでしょうか。

 

【ここから完全に妄想】

もしくは、「ミノグシア大陸からGTMが一騎残らずいなくなった」「ミノグシアのその最後の一騎」「平和の誓いの象徴」「銃よさらば」の意味を込めて天照に譲渡されたとかなら、乗り手不明なのもわからんでもないですけど。

その妄想から逆算して、詩女とフィルモアの協定の中身は

「ハスハとフィルモアの融和の証、かつ、アドラー星を侵略してみせた天照に対する無抵抗・恭順・戦争権の委任の証としての、ミノグシア大陸(もしくはボォス星)ミノグシア連合領・フィルモア領からの、戦争とGTMの永久放棄(開発・所持・使用の禁止)」

じゃないかな、と思います。

現実に照らすと、アメリカの核の傘の下で核兵器に関わる権利を放棄した日本みたいに。

つまりサイレンとラーンの願い(最終合意)は

「戦力(GTM)の放棄」「戦争の放棄」、

ナカカラがクリスに託した予言は

「あなたは剣を捨てる時が来る」

ということになります。

今号の本編で列強の軍縮が語られた流れにも符合しますね。

 

その場合、治外法権となるホーダウンはフィルモアにとって「GTMの絶好の隠し場所」としての意味があり、

更にその場合、ミノグシア大陸における「GTM禁令」は「魔導大戦の悲劇を繰り返さない」をお題目にした天照による事実上の強制である可能性があり、

更に更にその場合、アドラー侵略はその見せしめとして利用された可能性があり、

更に更に更にその場合、レーダー9は遠い未来でフィルモアとハスハの民が天照に反旗を翻すことを予見している可能性がありますね。

 

ここまで妄想と仮定を重ねるとさすがに辻褄が合わんな。3037年にラキシスが聴いたニュース、「フィルモアがホーダウンを再奪還」の理由の説明がつかんね。

過去の詩女か誰か(ナカカラあたり)に「ホーダウンは押さえろ」「GTMをそこに隠せ」的な予言をされてたとか? 萌葱騎士団の元締めの元老院が詩女の予言の言うことなんて聞くか?

荒れ果てる前のホーダウンは2019年3月号でラキシスが聴いていたラジオで「工業都市」として報じられていて、GTMのメンテナンス技術を次代に継承するにはうってつけなんですが。

 

ついでに言うと、4代目黒騎士バンドライン・ゴールがレーダー9だった場合、偽名で活動する理由にもぴったりハマるんですが。

 

「私はもう騎士相手には戦わない」

扉絵1ページに比べて、本編についてあんま書くことがない。

読者は「あー、アンタ懐園剣で悪魔相手に戦うクラスですもんね」ってわかるんですけど、言われてあっさり諒解したギラは「じゃあ何と戦うねん」と思ったんじゃないか、と思わんでもない。

 

アウクソーの妹

アウクソーが言う「妹」がバランシェファティマじゃないとしたら、場面転換的にも4ファティスの他の3人の誰かがダスニカ・ファティマの始祖になってるとかですかね。

その場合「フォーカスライト」ではなく「アウクソー」として「妹」と呼ぶのはちょっと変かな。

もう1個の可能性として、クローム・バランシェ本人が「複数の情報体」を持つアウクソーのDNAを基にダスニカ・ファティマの開発に手を貸したか、もしくは開発した張本人の可能性もあんのかな。

「クレイジー」が持ち味の人ですし。

 

ダスニカとヨーグンの人たち

ズボン履けや。

なんでパンツ丸出しやねん。

 

AKDの3159

そもそも天照の星団侵攻って「平和のため」「戦争をなくすため」って最初っから年表とかに書いてありましたけど、いろいろ妄想してるうちに天照の星団侵攻ってもっと具体的に、カミーユみたいな

「どうしてこんなに簡単に人を殺せるんだ!! 死んでしまえ!!」

的なことに見えてきたわ…

「戦争するやつ全員殺す 詩女でも剣聖でも一般人でも殺す」的な。

 

次号は、そろそろフィルモアにカメラが移らないと、マグダル救出戦にジークが号令を出すイベントが間に合わなくなりそう。