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#カワイスギクライシス 4巻 評論(ネタバレ注意)

宇宙を股にかけて版図を広げるアザトス帝国。

その辺境調査・侵略を任務とする宇宙船が地球に接近。凄腕美少女エージェントのリザは先遣調査員として地球に潜入、帝国の地球への対応を決定づけるべく調査を開始。

人類の文化レベルを調査すべく入った飲食店「猫カフェ」で、この世のものとは思えない生物と遭遇してしまう…

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「カワイスギクライシス」4巻より(城戸みつる/集英社)

という、猫を知らない宇宙人が地球で猫に出会ってメロメロになる話。宇宙のペットはあんま可愛くないらしく、猫の可愛さへの耐性ゼロの彼女たちが繰り広げるドタバタコメディ。

猫を通じて地球人の友人が増えたり、母船から追加のエージェントが派遣されたりするけど、基本的に猫・犬・ハムスターなど地球の生物のモフモフな愛らしさに悶絶してるだけの漫画。

ジャンルは「馬鹿馬鹿し可愛い面白い」。

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「カワイスギクライシス」4巻より(城戸みつる/集英社)

動物のお尻に萌えたり、猫漫画を描き始めたり、猫ダイエットを始めてみたりと、相変わらずな日常を過ごしつつ、地球人の友人一同を母船の宇宙動物園に招待したり、逆にアザトス帝国の選抜メンバーが地球の動物園を訪れたり、猫にメロメロになる被害者が母船の艦長や研究所メンバーに拡がったりと、何にもしてないのに帝国と地球(の猫)の間で友好が深まっていく4巻。

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「カワイスギクライシス」4巻より(城戸みつる/集英社)

ほぼ新キャラのナパトが、無表情で一見思慮深そうに見えて何も考えてなさすぎて狂気じみてて好き。

出オチがずっと続いてるのは相変わらずで、新顔キャラと新顔動物で面白さを保たせてる漫画ですけど、母船のメンバーもほぼ全員一通り猫にお目見えとお約束のリアクションも済んで、遠からず新キャラも新動物も弾切れしていきそうで、帝国軍の本体が地球に到着…とかまでいくともう完結するしかなくなっちゃう感じだし、どうやったらこの作品をもっと長く続けられるだろうか、と作者でも編集でもないのに勝手ながら考えちゃいますね。悩ましい。

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「カワイスギクライシス」4巻より(城戸みつる/集英社)

あと2冊ぐらいが綺麗な畳みどころって感じもしますけど、ワンパターンで馬鹿馬鹿しくも可愛くてちょいちょい狂気じみてて面白いので、終わるとちょっと寂しい。

 

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