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#ダンダダン 5巻 評論(ネタバレ注意)

霊媒師の家系のギャルと、いじめられっ子気味で孤独なオカルトオタクの少年の同級生ガールミーツボーイから始まる、オカルトバトルなバディもの?

未だにこの漫画がどうなりたいのかまだちょっとよくわかりません。

「ダンダダン」5巻より(龍幸伸/集英社)

書き出していくと

・ボーイ・ミーツ・ガール

・オタクに優しいギャル

・ラブコメ群

・ちょいエロ

・呪術廻戦、チェンソーマンなどの最近のジャンプのオカルトバトル漫画群

・うしおととら

・東京入星管理局

・GANTZ

・メン・イン・ブラック

・漫☆画太郎

あたりを足して適当に割ったような感じ。

いろんなジャンルのごった煮というか、カオスな闇鍋みたいな漫画。クリーチャーも宇宙人から妖怪から幽霊から割りとなんでもあり。

「ダンダダン」5巻より(龍幸伸/集英社)

なんとなく見えてきたのは、

・人間(主人公たち)は宇宙人と妖怪の抗争?の板挟みらしい

・主人公の失われたキンタマを取り戻す

・隠れカリスマ霊媒師の婆ちゃんへの除霊依頼もこなす

という進行っぽいです。漫画で読んでない人は意味わかんねえなこの文章。

前巻の続き、呪いの家編の途中から途中まで。

まあ今巻ではエピソード完結までには至らず、主人公たちがピンチに転がり落ちた底で「待て次巻!」なんですけど、描写のテンションの高さも相まって「エンタメホラー」とでもいうか、読み応え十分。

「ダンダダン」5巻より(龍幸伸/集英社)

オカルトメインで「敵」の宇宙人やら妖怪やらと対峙する「災厄vs人類代表」的なエピソードがここまで続いてきたんですけど、今回は超常現象に加えて「人間の悪意」も絡んでることでよりエグみが。

「人間の悪意」が本人たち主観では「使命感」「正義感」と表裏一体なのがまた。これ、描こうと思ったら主人公たちを悪役に、鬼頭家を主役に反転させた物語も描けなくはない設定なんですよね。

大きな縦軸的には「戦える仲間」が増えそうな話で、王道を外すことに血道をあげつつ王道に回帰する、みたいな展開に。

「ダンダダン」5巻より(龍幸伸/集英社)

未だに作品としての縦軸・最終目標・ラストバトル像が提示されてない漫画なんですけど、そのことが不規則性や不安定さを生み出して読者の予想がつかないことがそれこそオカルトじみた魅力を生んでいて、このままどこまで転がっていくのか楽しみな作品。

巻末1/5ぐらいの尺を使って短編エピソード『缶蹴りをしよう』を収録。

「ダンダダン」5巻より(龍幸伸/集英社)

これまた校舎を舞台にしたラン&ガンの躍動感と、ナンセンスなすげービジュアルw

 

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