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#MFゴースト 14巻 評論(ネタバレ注意)

「MFゴースト」は「頭文字D」と同じ世界観、あっちが基本的に90年代を舞台にした作品であるのに対し、202X年が舞台の続編という位置づけです。大体20〜30年後?という感じ。前作の登場人物たちがおじさんになって脇役で大量に登場。

前作主人公の藤原拓海も本人は登場しないものの、主人公の師匠としてやたら名前がたくさん登場。

国産車での公道マッチレース(脱法)だった前作に対して、今作は海外製のゴージャスなハイエンドスーパーカーが公道グランプリレース(遵法)を繰り広げるという、クルマ好きには眼福な作品。

レースシーンパートは基本的にはクルマがグルグル走って解説やドライバー自身がブツブツ言ってるだけの漫画なので、そういうのが苦手な人はやめときましょう。

「MFゴースト」14巻より(しげの秀一/講談社)

うひょひょ、アストン・マーチン!

アストン・マーチンといえば、あと数日で『007』の最新作がAmazonプライム入りなので楽しみです! ウォッチパーティでみんなで観ようぜー。

それは置いといて、

ここ数巻、レースシーンはサマーブレイクでお休み、主人公・カナタとヒロイン・恋(れん)のラブコメ祭り。

今巻からレース再開、

「MFゴースト」14巻より(しげの秀一/講談社)

それに伴って英国から自称「カナタの元カノ」が件のアストン・マーチンでMFGに参戦。

恋の三角関係だわ! 作者の「読者に何を言われようが絶対に俺はラブコメが描きたいんだ!」という強い意志を感じるのだわ!!

ラブコメとして正直センスは古いんですけど、自分も古いラブコメを読んで育ったんで嫌いじゃないんですよねw 「頭文字D」の初恋エピソードも、たぶん不評だと思うんだけど自分大好きなんだよな。

「MFゴースト」14巻より(しげの秀一/講談社)

「(おまたせ 読者の皆さん)」って、完全に確信犯ですよねこの人www

かっこいいレースシーンと、小出しにされる大ヒット作「頭文字D」のキャラ達の気になる後日談、この2つをエサに硬派な読者たちに作者の個人的な趣味嗜好のラブコメを無理やり読ませるという訳のわからない漫画になってきましたが、現にレースシーンはかっこいいし、藤原のその後は気になるし、個人的にはラブコメも大好物なんで全然構いませんがw

「MFゴースト」14巻より(しげの秀一/講談社)

あ、あらすじ紹介するの忘れてた。

サマーブレイク明けの第4戦、夏の終わりの高速バトル、「シーサイドダブルレーン」開幕。

箱根の大噴火(フィクション要素)により地形変化の影響を受けた名物コース、予選初日、タイムアタック1番手の沢渡(アルピーヌ)が昨年までのレコードを大幅に縮めるスーパーアタック。

5日目に登場するカナタは沢渡のタイムに迫ることができるか!?

「MFゴースト」14巻より(しげの秀一/講談社)

母親に向かって「目がオンナになってる」とか言うなし!

この、女の子が描きたい作家なのに硬派な読者がついちゃったギャップとせめぎ合い、おもろいなー。

次巻は全編レースシーンに…なんねーな、予選と本戦の幕間で

「私が勝ったらカナタを英国に連れて帰るわ!」

的な感じでラブコメする気でしょう! エロ同人みたいに!

 

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