ファイブスター物語、連続掲載継続中。
「第6話 時の詩女 アクト5-1 緋色の雫 Both3069」。
扉絵なしで13ページ。(途中1ページ使って戦況MAP&概要テキスト)
他の号はこちらから。
aqm.hatenablog.jp
以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。
(余談)
わーい表紙がスパイファミリー! スパイファミリー大好き!
aqm.hatenablog.jp
今号から18巻収録分、のはずなので、恒例の。
詳しい使い方はこうだ!
aqm.hatenablog.jp
「16巻の作り方」と書いてるけど、18巻の作り方もそんなに変わらないから大丈夫だぞ!
(扉絵)
なし
(本編)
4人のアルカナナイトの指揮のもと、枢軸軍の攻勢からナカカラ防衛に奮戦するフィルモア帝国軍。2日後にはフィルモア本星からの増援、GTM800騎が到着予定。一方、本来ナカカラ防衛の主体であるはずのAP騎士団ディスターヴ隊には、駐留フィルモア軍を見殺しにしてでも出撃できない事情があった…
「激しさを増すナカカラ防衛戦!若きフィルモア皇帝ダイ・グは、何を思う?」(ニュータイプ2022年6月号より)
(所感)
前と違って早売り買えなくなったので更新遅いんですけど、更新遅い方がチェックしに何度もアクセスしていただいて結果的にPVが増えちゃうの、インターネットのバグだよなコレ。
今巻から18巻相当ですが、前回のラストからロケーションも時制もシームレスに繋がりました。巻またぎなのに珍しいね。
ZAP立体モデル
連載本編以外に、カラー3ページ使ってZAP立体モデルの完成写真、及び発売に関する諸元情報を公開。
レジンキット、抽選による受注生産、秋頃お届け予定、184,800円。
本誌付録にZAPセル画イラストのクリアファイル。
値段はともかくとして、カイゼリン形式の完成品だったら買うんですけど、残念ながらモデリングのスキルがないのでどうしようかな…
老後の楽しみに買うだけ買っとく、ってのも手ですけど、たぶん作らないだろうしな…
ただまあ、カイゼリン形式の完成品より、モデラーさんが組み立てて塗装したレジンキットの方が美しく感じるので、ネットの目の保養という意味ではレジンキットで良かったような気もする。
フィルモア帝国GTM・ホルダ33 バイカル〜アルカナ・オーデル
旧のアルカナ・サイレンでいいんですよねコレ。いわゆる「指揮・駆逐型」。
破烈の人形は設定変更の度に騎数が減っていきましたが、こっちは増えとるな。
アルカナナイトの4騎にスペード、クラブ、ダイヤ、ハートの各マークが確認できますが、4人以外のバイカルはマークなしなんかな。
つーかブルーノはハートなのかw ニオと交換してもらえよw パラーシャは似合ってて可愛いけど。
フィルモア帝国は、筆頭騎士団のノイエシルチスとその他のナンバリング帝国軍がシームレスに指揮系統が繋がっていて、かつ基本的にユーレイで統一されてんすね。
アルカナナイトは、当初は青や黒などのノイエシルチス各グループから独立したロイヤルガードだったと記憶してますが、この戦いにおいては青と黒の軍団長になってますね。設定変更か、戦時の臨時編成か。
あれ、でもブルーノが青でトライトンが何かのリーダーだったような記憶も…どうだったっけ…
戦況図
かつてコーラス-ハグーダ戦でブーレイに身をやつして「侵略側」だったハスハとフィルモアが、今回は揃って防衛側として苦境に回っているのは隔世の感がありますね。
ナカカラに展開する連合側・枢軸側の各国のGTM騎数を電卓で足してみました。
連合側
フィルモア帝国軍 合計501騎(他、未到着の増援800騎)
ナカカラ・クルル王国軍 合計680騎
枢軸側
枢軸軍 合計1,619騎
???
ブーレイ第2戦闘軍 合計121騎
フィルモアの名が書かれてる騎士は表記上の数字に含まれていないようなので、他の勢力もそれに倣って数えました。
よくわからんのが「ブーレイ第2戦闘軍 合計121騎」で、作者がミスリードを誘ってわざとやってるのか、どっちの味方なのかよくわからない書かれ方をされてます。
連合側と考えられる根拠
・「第1戦闘軍」は確実に「右側」(枢軸側)に書かれてますが、「第2」は「左側」(連合側)に表記(ただし一応、別勢力扱い)
・内訳の筆頭はフィルモアの萌葱騎士団
・いくら味方との実戦を辞さない教導騎士団とは言え、皇帝を弑する(もしくはそのサポート)までは普通しないでしょ
枢軸側と考えられる根拠
・フィルモア側の中枢ファティマのストーイが「ブーレイ傭兵騎士団らしき集団」と警戒しており、明らかにフィルモアの指揮系統に入っていない
・萌葱騎士団はフィルモアの教導騎士団で、フィルモア正規軍との実戦も辞さないことは既に過去巻で描写されている
・萌葱騎士団はバルバロッサら元老院の配下
・「第2」に「元マルコンナ隊」の「ギーレル解放戦線」が含まれており、革命勢力っぽい名前からミノグシアから離反した勢力と考えるのが自然
・「第1」が枢軸側なんだから「第2」も枢軸側と考えるのが自然
→傭兵なんだから戦場で敵味方に分かれても別にいいのでは?
と、よくわからん。
そもそも「萌葱」は元老院直属の教導騎士団でブーレイなどに身をやつしてフィルモア軍と戦闘することもある、との描写はずっと以前、ナイアスとヨーンのシーンでありました。
が、16巻10ページ、シャルデファーの湖畔でラキシスが聴いていたラジオによると、都市ホーダウンをバッハトマから奪還したのも「萌葱グループ」で、この時は表面上はフィルモア正規軍の一員として活動してるっぽいんですよね。少なくともマスコミがそう認識する程度には。
この「ホーダウンのバッハトマからの奪還」自体が、元老院とバッハトマの密約による狂言くさいのがまたややこしい。
雰囲気的には直感的に「ナカカラやフィルモアから頼まれてもいないのに参戦してる押しかけ味方」っぽく見えるんですけど、「後で裏切るために味方のふりをしてるだけ」のようにも見えて、何が何だかわかりません。ナイアスちょっと出てきて説明してくれ。
いずれにしてもブーレイ第2はナカカラ全体の中では数は多くなく、仮に連合側にフィルモア・ナカカラ・ブーレイ第2を全部カウントしても、数の上では現時点では劣勢。
特にナカカラはディスターヴと王都防衛騎士団の合わせて388騎が動けませんし。
スプレッドシートで円グラフ選択すると勝手に%にされちゃったけど直すのめんどくせ。
遊兵も含まれますが、雑に言うと現時点ではフィルモアは3倍近くの敵を相手してるように見えます。
増援到着で逆転、というところ。
800騎の増援で逆転つっても、拮抗の範囲ですね。
全体的に、枢軸はベラでジィッドが採った戦術「戦線拡大&精鋭による中枢電撃」を戦略レベルで繰り返しているように見えるんですが、数は多くても漫画キャラ的にクリスティンのような主人公級の相手にふさわしい名有りの騎士が、相変わらずデコースぐらいしかいないんスよね。
まあ、アイシャの相手にふさわしかったわけでもないジィッドとか、引き立て役としては手頃だし、MOB相手に「GTM百騎斬り」とかでもそれはそれでかっこいいしハイランダーとして箔もつきますけど。
あとシレッとミューズが法王に即位しててウケる。
アーリィ
すわミラージュ入団か、と思ってましたが、普通にバッハトマの騎士団長やってますね。ジィッドより多い騎数を預けられて。
最後に登場した際「WaxTraxに行く」的なこと言ってた記憶があるけど、あれはなんだったんだろか。回想で回収かなん。
デコースがそろそろ死に時なんで(と、もう2〜3年ぐらい言ってる気がしますが)、その死後に移籍なんかな。
ダランス
旗艦のダランス含めた本陣が大気圏内の空中にいますけど、
・敵GTMから攻撃される可能性がある大気圏内
・味方GTMに防御してもらえない大気圏外
どっちにいる方が安全なんだろうか…
GTMを全部降ろした後だったら決着つくまで宇宙に待避しとくのもアリな気はする。
ダランス艦橋 参謀長
フィルモアから見た戦況と今後の展望を一人で喋らされるナレーション役。CV:銀河万丈を希望。
ガマッシャーン以外の枢軸各国はまあ同盟なんで当たり前といえば当たり前なんですけど、ちょっとバッハトマの言いなりすぎませんかね。クラーケンベールとかよくおとなしく言うこと聞いてるわ。
ラドンウェイ支隊長
サラリーマン的には同情しちゃう立場の人。
最初「国王って誰だ? コレットの後継ぎ?」と思ったんですけど、ナカカラ国王の少年のことね。
彼の立場ではナカカラ国王と王都の守備が最重要なので、フィルモアが100%信用できない状況では仕方がない決断だと思うんですけど、部下からも友軍からもサボタージュ扱いされて可哀想。
彼がフィルモアとバッハトマの密約の情報をどこから得たかというと、普通に衛星軌道上での両国の戦艦のランデブーが地表からも観測できたはずなので、理屈上は特に不思議はないんですけど、物語的には「リークされた経緯」の方が面白そうですね。
結果、彼は戦力を動かせなくなってるんで、「バッハトマ(とバルバロッサ)が意図的にリークした」可能性も。
なんというか、フィルモアが一枚岩でない歪みの皺寄せがかかっちゃった人、という感じ。
ダイ・グ
動かず、言葉を発せず。
既に遺体だったり脳死状態、という雰囲気ではないと思うんですけど、病状が進んで既に認知症のような状態になっているようにも、薬物で痛みを鎮静されて夢遊状態で座らされているだけのようにも見えます。
「それが皇帝の重責」として、フィルモアだったら周囲だけじゃなく本人やチャンダナ、クリスティンも含めて容認しそうな気もすんね。
さて、17巻、作るか。