#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#HEART GEAR 4巻 評論(ネタバレ注意)

第三次世界大戦で人類が滅亡し、荒野には生き残りのギア(ロボット)たちが細々と暮らし、一部のギアはAI暴走で「狂機」と化した世界。

『HEART GEAR』4巻より(タカキツヨシ/集英社)

人類の唯一?の生き残りのメガネっ娘・ルゥ、拾った巨大なポンコツロボの中から出てきた最強イケメン戦闘用ギア・クロム、の2人が、恩人ロボのゼットおじさんの復元を目指し、ギアによる理想都市「ヘブンランド」を目指し旅に出る。

という西遊記かオズの魔法使いかというSFでポストアポカリプスでバトルでロードムービーな冒険もの。

『HEART GEAR』4巻より(タカキツヨシ/集英社)

ジャンプっぽくない鉄と油の匂いがするような線や塗り、世界に残された者たちの寂寥感。

命令者を喪って基底プログラムに従い闘争を求め闘技場に集う戦闘用ギアたちと統率する将軍・ヴォーダン。情報を求め闘技に参加するクロム、囚われのルゥ。

ロックにヒルドと魅力的な旅仲間になりそうな脇役が出揃って先々が楽しみな展開。

『HEART GEAR』4巻より(タカキツヨシ/集英社)

から、今巻でvsヴォーダンのエピソードが決着。

『銃夢』みたいで見応えはありましたが、この作品・この作家の本領はボスとのバトル展開よりも、その後の幕間エピソードにこそある気がします。

どうしても漫画で言うと、士郎政宗、そして手塚治虫が先行者として比較対象になってしまうジャンルではあるんですけど。

『HEART GEAR』4巻より(タカキツヨシ/集英社)

作者の体調不良?で2年半ぶりとなった新刊ですが、刊行されて何よりです。

まだ完全復活とはいかず作者の体調を見ながら、という感じと聞きますが、どうか焦らず、ご自愛されつつ。

5年や10年ぐらい間が空いても待つことには、幸か不幸か慣れていますので。

『HEART GEAR』4巻より(タカキツヨシ/集英社)

気長に待ってます。

 

aqm.hatenablog.jp