アニメ化済みのラブコメ4コマ。高校生にして連載持ち少女漫画家の野崎くんに片想いする千代ちゃんの話。
少女漫画出身らしい華やかな絵柄で、可愛い女の子たちと可愛い男の子たちがたくさん出てくる眼福な作品。
『月刊少女野崎くん』14巻より（椿いづみ／スクウェア・エニックス）
自分は瀬尾と千代ちゃんがお気に入りです。
アニメ化もされたラブコメ4コマの老舗ですが、「若松がローレライの正体が瀬尾であることを知らない」「御子柴と堀先輩がお互い相手も野崎のアシスタントだと知らない」など、人間関係上の秘密が錯誤を、ひいてはコメディを生み出す要素になっている作品。
『月刊少女野崎くん』14巻より（椿いづみ／スクウェア・エニックス）
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の感想で
aqm.hatenablog.jp
「正体を隠して恋に落ちる関係」を「マスカレード」と称しましたが、この作品は（必ずしも恋愛に絡むとは限りませんが）マスカレードな関係の宝庫です。でした。
でしたが、上に例示した2つの秘密は前巻までに「バレイベント」が発生してしまい、野崎がちょっとずつ千代ちゃんを異性として意識し始めている兆しも含め、なにか「畳みにかかってる」感を感じでちょっと寂しかったり。
『月刊少女野崎くん』14巻より（椿いづみ／スクウェア・エニックス）
年一冊しか出ない作品なんで、言うても完結巻が出るのは数年先のことでしょうけど。
ネタバレですが今巻では、脇役ながらマスカレードな未満恋愛っぷりで存在感を放ってきた都先生と遼介の関係が、都先生の「漫画家バレ」とともについに進展。
『月刊少女野崎くん』14巻より（椿いづみ／スクウェア・エニックス）
祝福と、告白までのこの漫画らしい珍妙な流れの可笑しさと、関係性が「片付いていく」寂しさと、愛しさと、切なさと、ふふんふふふふふーん。
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