凄腕スパイ・暗号名「黄昏」に下った新たな指令は、妻と新小学生の子どもを調達して敵国の名門校のPTAに潜入し、平和を脅かす危険な黒幕に近づくこと。
任務のために孤児院で適当に選んで引き取った娘・アーニャは、他人の心が読める超能力者だった。
ひょんな縁からトントン拍子で任務のために妻に選んだおとなしげな美女・ヨルは、凄腕の殺し屋だった。
互いに正体を隠して家族になった3人。人の心が読めるアーニャだけがひとり全てを知り、新しいスパイの父と殺し屋の母に「わくわくっ…」としていた。
いや、続けようと思えば続くんじゃねえかなw 別に読む方は30年ぐらいかけて80巻ぐらいまで付き合うぐらいは全然構いませんがw
せっかくなんでその頃には黄昏とヨルさんのラブコメも進展してると嬉しいんですけども。
黒幕に近づくためのプランが
A:アーニャがエリート生徒になって黄昏がエリートPTAで黒幕に近づく
B:アーニャが黒幕の子息と懇意になって家族ぐるみのつきあいで黒幕に近づく
の二本立てでしたが、
偶然ひょんなことからヨルさんが黒幕の奥方と面識を得て知己となる幸運に恵まれ、
C:ママ友つながりで黒幕に接近する
も浮上。
まあ「オペレーション梟」よりもアーニャのハッピーが優先される、結果より過程重視の作品の性格を考えたら、子どもを利用して敵に接近するプランA・プランBはそもそも実現可能性低いだろうなというか、ABC含めてどんでん返しなんだろな、という気はしますが。
今巻は冒頭と巻末に番外編収録も多く本編に割くページが圧迫されてた印象ですが、冒頭にはアーニャが雷(ペナルティ)を獲ったショックで気絶した黄昏が見た悪夢のテイで、黄昏の過去回想エピソード。
幼少期から少年時代・軍役を経て、スパイ・黄昏の誕生までを2話かけて。
元々この作品のスパイたちの持つ強い使命感には悲壮な過去を匂わせる覚悟が描かれてきた経緯もあり、ウクライナのことがなくてもいずれは描かれたエピソードだったと思いますが、ウクライナのことがあって掲載が早まったような気はします。
ボンド(犬)登場エピソードの「今日が平和でなによりだ」という決めゼリフが、なにかこう、既に少し懐かしく感じてしまいますね。
aqm.hatenablog.jp