実在の競走馬を美少女擬人化した育成ソシャゲ『ウマ娘』の派生コミカライズ。
日本の競馬史に残る名馬・オグリキャップの現役時代をモチーフにしたスピンオフ。
1〜2巻で地方レース(カサマツ)編が終わり、3巻から中央に移籍。
ウマ娘世界観でいう「中央トレセン学園」に編入し、並み居る名バ達と本格的にシノギを削る展開に。
モチーフとなった史実が日本競馬史上最大級のシンデレラストーリーにして、トウカイテイオーと並ぶ日本競馬史上最大級の復活劇というドラマで、かつ現役時代を通じて魅力的なライバルにも恵まれていた馬のお話なので、更にifを加えた作話の骨組みの時点で優勝です。ありがとうございました。
前巻まででオグリキャップのクラシック年、現役最強タマモクロスとの連戦「第二章 白い稲妻」編が完結。
タマモクロスが去ったターフで、新たなライバルたちとの激闘が開幕、題して「第三章 永世三強」編。
現実のオグリキャップのキャリアは昭和と平成を跨いでいまして、タマモクロスと走った年末の有馬記念、「昭和最後の名勝負」は昭和63年、1988年。年が明けた1989年1月7日に昭和天皇が崩御され、平成となりました。
ので、今巻相当から平成相当に入りました。ウマ娘世界観には元号の概念が描かれないですが。
現実世界ではタマモクロスが去った平成元年に活躍したオグリキャップ、スーパークリーク、イナリワンを称して「平成三強」とスポーツ新聞らしい少々気の早いキャッチフレーズがつきました。
ja.wikipedia.org
歴代最強議論の答えは人それぞれではありますが、産まれる前に「平成最強」を決められちゃった、後の平成年間に活躍したナリタブライアンや、ディープインパクトなどのサンデーサイレンス産駒の立場は…
というわけでもないでしょうが、元号の概念が描かれない『ウマ娘』世界観では、この3頭あらため3人を称して「永世三強」に。
dic.pixiv.net
…。
最強論争の範囲にルドルフやマルゼンスキーまで巻き込んで余計アレになってねえかw
というわけで、イナリワンの本格的な顔見せ巻。
オグリが故障してた春シーズンはダイジェストとオグリが飯食ってるシーンで飛ばして、季節は再び馬肥ゆる秋に。
イナリワンの後ろ姿について連載時に「なんか太くね?」と話題になったんですが、「馬肥ゆる秋」ってそういう…(※春のシーンです)
描いた本人もw
ということで、スーパークリークも含めた三強対決は次巻以降に持ち越し。
あとマルゼンスキーが今巻のセリフで「なるへそ」っつってて「『なるへそ』って久しぶりに聞いた(見た)な」と思いました。
aqm.hatenablog.jp