#AQM

あ、今日読んだ漫画

#アオのハコ 9巻 評論(ネタバレ注意)

週刊少年ジャンプ、本誌連載の青春恋愛漫画。

中高一貫校、バドミントン部の1年のホープ・大喜(♂)と、同じ体育館で練習する女子バスケ部の2年で学校のアイドルで大喜の憧れである千夏先輩(♀)。

部活違い・学年違いながら、早朝自主練で千夏先輩と言葉を交わすようになった大喜が、ある朝自宅で目覚めてリビングに降りると、そこには千夏先輩の姿が!

『アオのハコ』9巻より(三浦糀/集英社)

千夏先輩は親の海外転勤に際してもバスケの夢を諦められず、バスケ部OG同士の母親同士のツテで大喜の家に下宿することになった。

という同居設定の青春恋愛もの。コメディ要素ももちろんありますが、成分比的にラブコメ作品じゃないですね。青春恋愛もの。

千夏先輩のバスケにかける覚悟を知った大喜は、彼女にふさわしい男になるべく、自分もバドミントンでインターハイ出場を目指すことに。

『アオのハコ』9巻より(三浦糀/集英社)

新体操部の期待のホープで大喜の幼馴染で片想い中のサブヒロイン・雛を交えた片想い三角関係。王道のメロさ。

図にするとこうなる。

雛→(好き)→大喜→(好き)→千夏先輩

要るか、この図?

今巻は、大喜のバド部、千夏先輩のバスケ部、雛の新体操部の、体育館部活合同の合宿編。

『アオのハコ』9巻より(三浦糀/集英社)

合宿編は恋愛青春もの・ラブコメものの華!という、前巻の文化祭に続く、定番イベントですが、話の中身はサブヒロインの雛ちゃんが失恋していく過程が描かれる、ちょっと重ための話。

「傷つくのが怖い」

「傷つけるのが怖い」

を背景に、最近「失恋をちゃんと描く漫画」がめっきり減ったなー、というイメージがあるんですが、ちゃんと描きます。

『アオのハコ』9巻より(三浦糀/集英社)

好きです。

こういう葛藤って、三角関係を創った作者の責任だと思ってて、やっぱあんま逃げちゃダメだと思うんですよね。

前巻感想でも書きましたけど、最近登場した新キャラ、マネージャーの菖蒲が、よくいる

「こんなに健気な可愛い子をフって泣かせるなんて許せない!」

という量産型MOBムーブ。

雛ちゃんがいい子、というか面倒くさいメインヒロインを喰ってしまう魅力的なサブヒロインの系譜なのは認めますし、自分も雛ちゃん健気で好きですけど、菖蒲さんはちょっと他人の恋愛感情に対する支配欲が強すぎて普通に嫌いです。

が、読者から嫌われるタイプのキャラだという自覚からか、

『アオのハコ』9巻より(三浦糀/集英社)

ちょっと作者(とメガネ)に先手を打たれた感がありますねw

嫌われムーブとわかった上で登場させた以上、なにかこの子にやってほしい役割が、あるんだろうな、と。

 

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