#AQM

あ、今日読んだ漫画

#島さん 4巻 評論(ネタバレ注意)

一見、コンビニのオーナー店長然として見える初老のバイト店員・島さん。

特別有能なわけではないが温和で誠実で、頼まれごとを断れず複数のコンビニを又に掛けて働くお人好しの性格、不良や強盗にも臆さず接する度胸。

『島さん』4巻より(川野ようぶんどう/双葉社)

のコンビニバイト日常もの。基本、しみじみした人情話の1話完結のエピソードを連続するスタイル。今のところ。

性善説のしみじみいい話が多いんですけど、お花畑な世界観かというとそうでもなくて、世知辛さを十分わかった上で、「でもね」っていうお話が多いです。

『島さん』4巻より(川野ようぶんどう/双葉社)

平たく言うと島さんは背中に龍の刺青が入った、おそらく引退し更生した元ヤクザです。あんま元ヤクザの設定を活かしたエピソードはなく、ヤンキーにも怯まないぐらい。

コンビニのバイトって簡単に就業できそうなイメージに反して、ハタから見てるだけでも忙しい上に憶えることが多岐に渡るので、そこに加えて外国人の店員さんとかだったりすると「異国語」として日本語や日本社会の習慣を覚えることもやっていて、類推される努力の量が尋常じゃないな、と思います。

『島さん』4巻より(川野ようぶんどう/双葉社)

看護師の資格とかと一緒で日本中どこでも汎用的に共通的に使える、でも専門性の高い技能だよな、と。

若くて頭が柔らかくて物覚えの良いうちに経験し始めないと無理というか。

自分も学生時代には複数のバイトを経験しましたが飲食店中心で、コンビニのバイトの経験がないので、身近なはずのコンビニの店員さんを精神的に少し遠くから畏敬の念で見てしまいます。

『島さん』4巻より(川野ようぶんどう/双葉社)

「コンビニバイト出身(経験)の有名人のリスト」とか作ったらもの凄い人数になりそうだなあ、と思ってググったら案の定色んな人の名前が出てきますが、綺麗に一覧化はされていないようです。

www.google.com

まあ、作るの大変な割りに「そんなリスト作って何に使えるんだよ…」という感じはしますねw

今巻で、将来の夢を叶えるまでの間の糊口をしのぐ手段としてコンビニで働くキャラいて、

『島さん』4巻より(川野ようぶんどう/双葉社)

「ビッグになった有名人のコンビニバイト時代のエピソードアンソロジー」

とかあったら、ちょっと面白いな、とか思いました。

 

aqm.hatenablog.jp