#AQM

あ、今日読んだ漫画

#ラーメン大好き小泉さん 11巻 評論(ネタバレ注意)

転校生の寡黙で不愛想な美少女・小泉さんはすごくラーメンが好きだった!
ワトソン役のクラスメイトの少女・悠はクレイジーサイコ百合だった!

あらすじ終わり。

女子高生がラーメン食ってるだけの漫画も11巻。2年弱ぶりの新刊。

『ラーメン大好き小泉さん』11巻より(鳴見なる/竹書房)

自分はここ2年ぐらいの間に『ラーメン発見伝』、『らーめん才遊記』、『らーめん再遊記』を全巻初読しました。

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あとがきにもありますが、今巻は原点回帰で小泉さんが一人で食べ歩きというか「ラーメン旅」をしているエピソードが多め。

原点回帰ではあるんですが、もともとこの漫画は

「女子高生が『孤独のグルメ』ばりに独りでラーメン食ってるギャップ」

のインパクトでブレイクした作品でした。

『ラーメン大好き小泉さん』11巻より(鳴見なる/竹書房)

11巻にもなるとさすがに「女子高生がラーメン」にもギャップも感じなくはなってきます。

じゃあどうなってるかというと、キャラもコメディもストーリーもどんどん薄くなっていって、淡々と「本当にラーメン食ってるだけ」に近づいていっています。

もう主役は小泉さんですらなくなり、「この漫画の主役はラーメンです」と言わんばかり。

『ラーメン大好き小泉さん』11巻より(鳴見なる/竹書房)

大阪のユニークラーメン食べ歩き、「日本一行きにくいラーメン屋」、仙台の自宅改装系ラーメン、長崎でちゃんぽん食べ歩き、など。

小泉さんたちキャラクターやその関係性を深掘りするでもなく、『らーめん再遊記』のような分析もせず提言もせず、まるで新陳代謝のサイクルが速く激しい現代の様々なラーメン文化の姿を、ただ漫画の形でリスペクトを込めて写し取り描き遺そうとする営みのように、淡々と。

100巻まで続いた頃には、「美少女とラーメンの画集」になっているかもしれませんw

『ラーメン大好き小泉さん』11巻より(鳴見なる/竹書房)

なにかで

「ラーメンと動物は視聴率をとるんだなあ」

という言葉を見た覚えがありますが、カラーで描かれたラーメンの、眼福なことw

「漫画として面白いか」という問われ方をされると、もはや自信を持ってオススメできる作品ではないかもしれませんが、

『ラーメン大好き小泉さん』11巻より(鳴見なる/竹書房)

ただ美味しそうに描かれるラーメンと、ただそれを美味しそうに食べる小泉さんを見ているの、これはこれで割りと楽しいです。

うちのブログもそろそろ「ラーメン漫画」のカテゴリタグを作ってもいいかもしらんねw

 

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