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#ドリフターズ 7巻 評論(ネタバレ注意)

歴史に名を残した英雄たちが今際の際にファンタジー異世界に「漂流者」「廃棄物」の敵味方に別れて転移して、島津豊久、織田信長、那須与一のトリオを主人公に大バトル!の7巻。

『ドリフターズ』7巻より(平野耕太/少年画報社)

前巻で「漂流者」軍と「廃棄物」軍がマモン平原で天下分け目の大決戦、織田信長vs明智光秀の因縁のリターンマッチ。

に敗れ、本軍を逃すために豊久が決死の殿軍、「すてがまり」。

豊久が死に場所を得た、と思った瞬間、謎(そうか?)の零戦が乱入!というところからの今巻。

『ドリフターズ』7巻より(平野耕太/少年画報社)

前巻からリアルで5年が経ち、その間に「FSS」の新刊が3冊出ましたw

話としては、主人公たち「漂流者」軍が「廃棄物」軍との決戦に敗れ撤退、籠城も視野に。

という劣勢局面ですが、悪材料がほぼ出尽くした上に、「廃棄物」軍のネームド英雄がこちらへ寝返ったり、信長、ハンニバル、スキピオ、山口多聞などの名将たちが虎視眈々と反転攻勢の下拵えを整えていく、というワクワク展開で、表面上の戦局ほどには雰囲気悪くありません。

「勝っている時の不安要素」の方がよっぽど不穏ですしね。

『ドリフターズ』7巻より(平野耕太/少年画報社)

前巻からだいぶ間があいた原因は、あとがきによると作者が病気でちょっと体調崩してたんですかね。

ご自愛いただくことを祈りつつも、もともと史上の英雄たちがキャラクターとして多々配置されたゴージャスな設定、休載で間が空いても相変わらずの豪快でハイテンションな描写、展開。

今巻から源義経も本格参戦。

『ドリフターズ』7巻より(平野耕太/少年画報社)

「漂流者」軍のキャラクターたちの役割が、脳筋戦闘バカタイプ、クールに憂える技巧派タイプ、老練な知将タイプにざっくり分類したくなる(本当はもっと複雑ですが)作品ですけど、そのどれをも兼ね備えた「機を読む知謀を兼ね備えた陰のあるクールなスピードスター猛将タイプ」の少し特殊なキャタクター。今後の活躍が楽しみです。

『ドリフターズ』7巻より(平野耕太/少年画報社)

「猛将」といえばこの作品、中国の英雄、特に名将・猛将・知将の宝庫『三国志』からの参戦がまだないのかな?

「廃棄物」は悲劇的な死を迎えた英雄、「漂流者」は死に様がはっきりしない英雄、で縛ってんでしたっけ?

『ドリフターズ』7巻より(平野耕太/少年画報社)

『三国志』だと…とか、いろいろ妄想して今後の登場キャラを予想するのも楽しい作品ですね。

 

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