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#異世界おじさん 10巻 評論(ネタバレ注意)

17歳の時以来、昏睡状態だった叔父が17年ぶり目覚め「異世界に行ってた」と自称。

半信半疑の甥(主人公)の目の前で魔法を使って見せた。

回想シーン(魔法映像再生)の中の叔父さんは、オークと勘違いされ迫害されながらも異世界で度々世界を救う活躍をし、そして美少女たちと恋愛フラグを立てまくるも、ツンデレをただの嫌がらせだと思ってフラグをベッキベキにへし折りまくりだった。

『異世界おじさん』10巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)

異世界もののお約束をひっくり返してすれちがいギャグに、ハイコンテクストな「逆・転生もの」とでも呼ぶべきギャグコメディ。

相変わらずおじさんの過去回想の中で、英雄的な冒険譚と、トンチンカンなハーレムラブコメは続く、という展開。

作中、34歳のおじさんの、まだ20歳頃の回想やってるぐらいの進捗。

『異世界おじさん』10巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)

一緒に暮らす叔父さんと甥のコンビで、叔父さんの魔法を活用して動画配信者として食いぶちを稼いだりSEGAを語ったりの日常パートと、叔父さんの異世界時代を甥やその彼女未満に映像魔法で見せながらの回想パート、をバランスよく(?)一冊に収める、という構成が定着しつつありますね。

日常パートはSEGAの話みたいなイチかバチかな面があってユルいんですが、回想パートは冒険エピソードの起承転結があるのに一か八かな面があって結局ユルいという。

『異世界おじさん』10巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)

前々巻からの「骨のダンジョン」編?のクライマックス、完結巻。あとSEGA。

おじさんとツンデレエルフのダンジョン攻略に野良?の新しい仲間の男女2名、ラブコメダンジョンというか「あいのり」ラブワゴンというか「男女4人ダンジョン物語」というか的な、例えがイチイチ古いですけど、そういう感じです。

マガツとの決着の能力バトルが高度?というか複雑で何やってるのかちょっとわからんかったけど、「おじさんがなんか活躍して勝った!ヨシ!」で良いような気もするw

『異世界おじさん』10巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)

読者代表のたかふみ達がSEGA話を「どうでもいい長いノイズ」と感じる描写が度々挟まって、「異世界冒険譚とラブコメ」の先を知りたい多くの読者にとってSEGAの話がノイズになることは、作者は完全にわかっててやってる確信犯なんですけど、もう「業」というか、『メイドインアビス』の描写の性癖と一緒というかw

『異世界おじさん』10巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)

だからといってこの作品がSEGAの話を全然しなくなるのも寂しいので、「伝統芸能」としてそれも含めて楽しむマインドを備える方が精神衛生上、良いだろうなと思います。

あと異世界の話でもSEGAの話でもない日常エピソード(主に配信者活動関係)(日常か?)、自分は割りと好きです。

オートムとシャリオン、良かったね。おめでとう。

『異世界おじさん』10巻より(殆ど死んでいる/KADOKAWA)

あと10巻の大台もおめでとうございます。アニメも全話観たけと面白かった。

次巻は王都編で久しぶりにアリシアたちが登場かな?

 

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