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#メイドは恋する蜂谷くん 2巻 評論(ネタバレ注意)

高1の少年・蜂谷くんは、入学式で漫画のように運命的に出会った隣の席の女子・花園さんが好きで、意を決して告白したものの、「婚約者がいるから」とフラれてしまった。

『メイドは恋する蜂谷くん』2巻より(小森チヒロ/小学館)

花園さんの婚約者は、爽やかイケメン・人格良好・成績優秀・スポーツ万能・良家の御曹司の五拍子ぞろいと学校内で有名な池貝くんだった。

「イケ(メン&ナイス)ガイ」で池貝くんなんかしらん。

花園さんと池貝くんの婚約をぶち壊すため、意を決した蜂谷くんは女装してメイドとして池貝家に潜入し、池貝くんをメロメロにさせることを決意したのだった…

「婚約者」という現実には今やなかなか古風な風習も、ラブコメ漫画の中では現役です。

『メイドは恋する蜂谷くん』2巻より(小森チヒロ/小学館)

「日々がんばっている」じゃないが。

という女装メイド男子ラブコメ。連載誌は少女漫画誌「ちゃおデラックス」です。ちょっと狂ってる。

「ちゃお」系は伝統的に?たまに女装男子ラブコメやるらしいです。

「正体隠してラブコメやる」、自分が勝手に命名したところの「マスカレード」ラブコメでもありますね。

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あんまり詳しいジャンルではないけど、「女装男子ラブコメ」と「マスカレード」はセットで運用されることが多い気もしますね。こういうのって広義の「BL」に含まれるのかな?

蜂谷くんは萌え萌えメイドとして池貝くんにポンコツアピールしまくるものの、純粋な池貝くん相手に散々スベり倒し、

『メイドは恋する蜂谷くん』2巻より(小森チヒロ/小学館)

でも徐々に「面白れー女」として認知され始め、蜂谷くん自身もまんざらでもないという。

1巻は「作品の名刺がわり」主人公の少年・蜂谷くんをメインヒロインとした「男の娘メイド×美少年ドキドキラブコメ」中心で、本来ヒロインだったはずの花園さんの出番はとても少なかったんですが、2巻はその「本来ヒロイン」の花園さんにもスポットが。

『メイドは恋する蜂谷くん』2巻より(小森チヒロ/小学館)

オイ、こっちも面白れー女じゃねえかwww

「自分の恋路のために、他人の恋路を崩壊させる」

という、とても悪辣な目的で女装しメイドとして恋敵の屋敷で働く蜂谷くんですけど、「性善説世界観」というのか、池貝くんも本当に誠実でいい奴で(そしてラブコメ力も高く)、1巻で目立たなかった「本来ヒロイン」も天然気味ながら一生懸命で面白れー女、また蜂谷くんがお人よしで当初の目的を忘れてついつい池貝くんと花園さんのアシストをしてしまう、というとても優しい世界観。

『メイドは恋する蜂谷くん』2巻より(小森チヒロ/小学館)

「漢(おとこ)」だな蜂谷くん、女装して見た目は可愛いけど。あと花園さんの鬱の原因、カニだけど。

作品の最後に決着なんかつけずに、可愛い三人で一生おかしくて優しい変則三角関係を続けて欲しいような気もしてきます。

女装蜂谷くんがヒロイン力高いというか、普通に可愛いんだよね。

近年ラノベや「なろう」で流行の「見た目は美少女、中身はおっさん」の亜種なんかな。

ネタバレとしてはだいぶ気が早いですけど、次巻予告。

『メイドは恋する蜂谷くん』2巻より(小森チヒロ/小学館)

あー、「事故チュー」って名前がついてるのか、というのと、花園さんクソワロタ。

 

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