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#リコリス・リコイル 3巻 評論(ネタバレ注意)

近未来(?)の日本、孤児を集めて女子高生エージェント「リコリス」に仕立て上げ、凶悪犯を捕まえたり殺したりする公的機密機関「DA」。

DA本部のリコリス"たきな"は、現場で命令無視して凶悪犯に人質の味方ごとライトマシンガンをぶっ放し、味方こそ無事だったものの逮捕・取り調べ予定だった犯人たちを全員射殺し、左遷。

新たな配属先はDAの潜伏サイト、喫茶店「リコリコ」だった。

『リコリス・リコイル』3巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

「リコリコ」先任の千束は「東京一のリコリス」と高名だったが、千束とバディを組むことになった たきな を待っていたのは、「町のなんでもお助け屋さん」の日々だった…

という美少女ガンアクション・ハードボイルド?

『ガンスリ』や『デストロ』に『攻殻』と『シティーハンター』を混ぜて4で割って、最後に『ごちうさ』で仕上げた感じです。

『リコリス・リコイル』3巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

「ゴキブリダッシュ」言うたんなや。

自分は1巻を読んだ時点ではTVアニメを未視聴だったんですが、1巻読んで続きが気になったのでサブスクで全話観ました。面白かった。

可愛い女の子がカッコよくて可愛くて眼福だったので、その後ゲームしながらとかのBGM代わりに5周ぐらいかな?観ました。

コミカライズ3巻は、TV第3話「千束の定期診断・体力測定とたきなの復帰直訴」エピの後半から、第4話だったっけ、たきなの私服をショッピングして水族館で「さかなー」「ちんあなごー」のエピソードまで。

『リコリス・リコイル』3巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

「良いコミカライズ作画を見つけてきたなあ」という、絵的な再現度が高く、またネームも原作アニメの脚本に忠実に丁寧に、たま〜にアドリブが入るぐらい。

思うに美少女たちの顔面の可愛さの表現の特徴として、『リコリコ』も「ほっぺの曲線」がキモになるタイプの絵だと思うんですけど、本コミカライズでも「もちっ」としたほっぺのラインがよく再現されてて

『リコリス・リコイル』3巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

かわいいじゃねーか!

忠実すぎて、人によっては付加価値に欠けるファンアイテムのように見えるかもしれませんけど、再現度の高いネームと絵で、それでも構図やアドリブで変化をつけて、『リコリコ』好きの自分は割りと楽しく読んでます。

原作アニメを未視聴でも楽しめるよう丁寧に忠実に再現してる分、ファンアイテムというより「TVアニメ未視聴の人向け」なのかもしれないですけど、美点も欠点もそのまま再現されていて、一漫画作品として切り離して評価しづらいですけどw

『リコリス・リコイル』3巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

3巻、アドリブが少し増えましたかね。

あらすじは変わらないまま、でもTVアニメ完結から時間が経った分なのか、声優の演技による感情表現がない分を補完するためなのか、作家?の解釈によるコミカライズオリジナルのセリフや演出が前巻までよりやや増えた気がします。

「演出として良くなっている」と言えるほど自分は偉くないですけど、このオリジナル補完のセンス?、好きかも。

「弾抜き」「かりんとう」の文脈とか、確か原作アニメにはなかったよね。

いいぞもっとやれ。

『リコリス・リコイル』3巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

反面、純・日常ものスピンオフのコミカライズも並行して別作品が展開されている関係で、

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アドリブ・深掘りは「そっち」に譲っているのか、日常シーンについては却ってオリジナル要素入れにくくなっちゃいましたかね、「こっち」には。という気はします。

ということで、両方読んだ方が満足度が高いかな、とは。

コミカライズ追っかけるぐらい『リコリコ』好きなら、コミカライズ作品なんてなんぼあってもいいですからね。

 

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