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#劇光仮面 2巻 評論(ネタバレ注意)

『シグルイ』の作者の現作。

自分は『シグルイ』は未読です。癖の強い絵がちょっと苦手で敬遠しました。

自分はいわゆる「特撮オタク」ではなく、そちらの方面は詳しくないです。あらかじめ。

実相寺二矢(じっそうじ おとや)、29歳、職業アルバイト。

『劇光仮面』2巻より(山口貴由/小学館)

大学時代のサークル「特撮美術研究会」、通称「特美研」で盟友だった切通(きりとおし)の通夜に参列後、彼の遺言に従い、「特美研」時代の仲間たちと共に、彼が愛用した特撮スーツ「劇光服」を裁断し弔う、儀式を行う。

その翌日、遅れて弔いに訪れた成田の帰路を東京駅に送る道すがら、母校・帝工大を訪れた実相寺と成田は、かつて特美研に憧れる少女だった、そして今なおヒーローに憧れる、代の離れた後輩と知遇を得る。

後輩に、実相寺と成田が語る、特美研の廃部のいきさつとは…

『劇光仮面』2巻より(山口貴由/小学館)

というわけで、早くも特美研の過去が明らかに。

自分はテロでも起こして人を複数殺したぐらいを想像していたんですけど、思っていたよりずっと穏当?でした。

人命救助、不慮の事故、過剰防衛?、殺人ではなく傷害。

まあでも描写のエグみは強いな…

『劇光仮面』2巻より(山口貴由/小学館)

B'zの曲で「敵がいなけりゃ」ってありますけど、

敵がいなけりゃ

敵がいなけりゃ

  • B'z
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

夜な夜なヒーローとしての活躍の機会を求めて自警パトロールに繰り出す様は、倒すべき悪がいないと輝けないヒーローの悲哀みたいなものをちょっと考えさせられます。

裁判の描写のとおり、動機が人命救助よりも「劇しい光」体験だもんなあ。

若気の至り以外に、狭いコミュニティでの蛸壺化・先鋭化の危うさは感じますが。

はー、やれやれ、特美研の顛末も知れたし、お疲れ様でした!すっきりしました!

『劇光仮面』2巻より(山口貴由/小学館)

と思ったら、ぇぇ…どういう展開なの…

癖つよ…ヒキつよ…

こんなん次巻も読まざるを得ませんやん…

あ、1巻でちょっと気になってたけど、「東京」は「帝都」じゃなくて「東京」なんですねw 「帝都〜」はただ単に架空の大学名として、みたいでした。

あと琵琶湖の原発事故の話は、今後にどう絡んでくるんでしょうね。

『劇光仮面』2巻より(山口貴由/小学館)

ああ、あと1945年の劇光仮面の話もあれっきりだけど、なんか続きのエピソードあるよな、たぶん。

 

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