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#ELDEN RING 黄金樹への道 4巻 評論(ネタバレ注意)

「死にゲー」で有名なフロム・ソフトウェアのオープンワールド「ライク」な大ヒットアクションRPG『エルデンリング』の公式コミカライズ。

退廃的で陰鬱で重厚な雰囲気の世界観、かつて美しくも陰鬱な「狭間の地」から追われそして帰還した「褪せ人」を主人公に、王を目指して戦う血生臭くダークでシリアスな冒険を描く。

という原作ゲーム。

『ELDEN RING』より(フロム・ソフトウェア)

公式コミカライズはなぜかバカ系ギャグ漫画だった…

『ELDEN RING 黄金樹への道』4巻より(飛田ニキイチ/KADOKAWA)

なんでだよwww

と思わなくもないですが、原作を「真面目に」コミカライズしようと思ったら、重厚な超本格派のファンタジー戦記としての展開・描写が必要で、なかなか大変だったろうなと思います。暗いシーンが長大に続いてエンタメ性も低くなりそう。

奇策の変化球のようでいて、コミカライズするにあたっては唯一の解のような気もします。

『ELDEN RING 黄金樹への道』4巻より(飛田ニキイチ/KADOKAWA)

自分は存じ上げなかったんですが、WEB連載開始時のネットの反応を見るにギャグ畑で有名な作家さんらしく、冒頭のシリアスなカラーページを見ても画力もなかなか尋常じゃないですが、描いてる内容は完全にギャグ漫画、ノリとしては『ピューと吹く!シャガー』を彷彿とさせます。

そもそも今更『エルデンリング』の販促にはならないわ、『エルデンリング』プレイヤーしか楽しめないわ、「そもそも誰得のコミカライズだよ」ってのは置いといてw

自分は『エルデンリング』既クリアなので楽しく読めてます。

『ELDEN RING 黄金樹への道』4巻より(飛田ニキイチ/KADOKAWA)

今巻は湖のリエーニエ・魔術学院レアルカリア編のクライマックス、を相変わらずギャグコメタッチで。

自分は引き続き、ダークでシリアスで陰鬱で悲壮だった原作ゲームでは見られない、ラニラニ、メリメリのヒロイン陣のコミカルなシーンに萌えながら。

今巻ではローデリカも再登場。ローデリカはいい娘さんだよね…

『ELDEN RING 黄金樹への道』4巻より(飛田ニキイチ/KADOKAWA)

展開はリエーニエとレアルカリアを終えて、メリメリに何度言われても褪夫が行きたくなさそう、というより作者が本当に描きたくなさそうなケイリッド編を先延ばしにして、啜り泣きの半島へ。

数々のGOTYを総なめにしたゲーム『エルデンリング』の盛り上がりもひと段落して、このコミカライズが始まった頃は正直、

「セールスに関わらず作家が途中で飽きて巻きが入ってダイジェストで早期に完結だろう」

と思っていたんですが、思いのほか丁寧に、でも着実に、しかもギャグコメ化しながら、気がつけば次巻で5巻目。

『ELDEN RING 黄金樹への道』4巻より(飛田ニキイチ/KADOKAWA)

お見それしました、舐めててごめんなさい、という気持ちと、ありがとうございます、という気持ち。

あと、原作ゲームで心を亡くしてしまったはずのレナラが一瞬だけ正気を取り戻した際の、

『ELDEN RING 黄金樹への道』4巻より(飛田ニキイチ/KADOKAWA)

この優しくて少し切ないセリフを、コミカライズで拾ってくれて、ありがとう。

あと、

『アーマード・コアⅥ』のコミカライズはまだですか。

読みたいけど、原作ゲームにキャラのビジュアルがほとんどないし、難しいかねえ。

 

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