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#ウマ娘 シンデレラグレイ 14巻 評論(ネタバレ注意)

実在の競走馬を美少女擬人化した育成ソシャゲ『ウマ娘』の派生コミカライズ。

日本の競馬史に残る名馬・オグリキャップの現役時代をモチーフにしたスピンオフ。

1〜2巻で地方レース(カサマツ)編が終わり、3巻から中央に移籍。

ウマ娘世界観でいう「中央トレセン学園」に編入し、並み居る名バ達と本格的にシノギを削る展開に。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』14巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

モチーフとなった史実が日本競馬史上最大級のシンデレラストーリーにして、トウカイテイオーと並ぶ日本競馬史上最大級の復活劇というドラマで、かつ現役時代を通じて魅力的なライバルにも恵まれていた馬のお話なので、更にifを加えた作話の骨組みの時点で優勝です。ありがとうございました。

タマモクロスが去ったターフで新たなライバルたちとの激闘が開幕、題して「第三章 永世三強」編。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』14巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

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オグリキャップの古バ1年目、永世三強を筆頭に多士済々のGⅠ戦国時代、伝説の秋シーズン。

その1戦目、天皇賞・秋はスーパークリークの2着に敗れ、現実の日本競馬のオグリキャップ古馬1年目でも物議を醸した、「マイルチャンピオンシップ(1,600m)→ジャパンカップ(2,400m)」の、わずか中1週間の連闘。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』14巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

今巻は伝説のジャパンカップをスタートからゴールまで。

飛び出した2頭に引っ張られるように、区間タイムで日本記録を爆砕しながらの火を噴くようなハイスピード展開。

Wikipediaによると、このレースの最下位15着のタイムは同年の「日本ダービー」「オークス」の勝ち時計よりも速く、ブービー14着のタイムは前年までのジャパンカップのレコードタイムに並んだんだそうです。

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どういうことなの、というハイペース。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』14巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

ネタバレですがオグリキャップは2着に敗れはするものの、1着のフォークイン(ホーリックス)と同タイム、しかも2,400mの世界レコード。

オグリキャップの「勝ったレース」のベストバウトはラストランを筆頭に諸説あるかと思いますが、「負けたレース」のベストバウトはほとんどの人がこのレースを挙げるでしょう。

「負けてなお強し」というか、間違いなくオグリの「馬生」のハイライトの一つ。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』14巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

この作品が始まった頃からしたら隔世の感があるような、「ここまでたどり着いたな」という。

「もう」14巻なのか、「まだ」14巻なのか。

「ラストラン」を含めて、作中時間残り1年と少し、残り6戦。

そろそろ、その、アの感じの話も水面下で動いてたりするんでしょうか、動いてるといいなあ。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』14巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

しかしまあ本当に次から次へと、よくよく強いライバルに恵まれて名勝負を繰り広げるウマ娘だね。漫画かよ。

 

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