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あ、今日読んだ漫画

#ウィッチウォッチ 17巻 評論(ネタバレ注意)

『SKET DANCE』『彼方のアストラ』の作者の現作。

『ウィッチウォッチ』17巻より(篠原健太/集英社)

カラちゃん、かわよ。

乙木守仁は、超人的な身体能力を持つ鬼の末裔であることを隠して普通に暮らしていた。

守仁の高校入学を控えた春休み、長期出張で海外へ出発する父と入れ替わりに、魔女の聖地に修行に出ていた幼馴染のニコが帰還。

両家の同意のもと二人は一緒に暮らし、守仁はニコの使い魔として彼女を予言された災いから護衛することに。

6年ぶりに再会したニコは可愛らしく、しかし強力ながらどこかポンコツな魔女に成長していた…

『ウィッチウォッチ』17巻より(篠原健太/集英社)

という、幼馴染の鬼ボーイ・ミーツ・魔女ガール・アゲインに、ニコの使い魔となる同居仲間が守仁以外にも天狗、狼男、吸血鬼と増えて、同居日常ギャグ学園ラブコメたまにシリアスバトルな漫画に。

シリアスなバトルもので人気を博したカッコよ可愛いキャラたちの、ギャグだったり緩かったりする日常や恋愛・ラブコメをもっとじっくり見てみたい、というのは人気作であれば多かれ少なかれ発生して、多くの場合その役割は公式スピンオフや二次創作に託されることになるんですが、

『ウィッチウォッチ』17巻より(篠原健太/集英社)

「一次創作内で自分で全部やっちゃおう!」

「バトル・ギャグ・コメディ・ラブコメ・日常・ホラー・ファンタジー、少年漫画のジャンルを全部一作品内でやっちゃおう!」

という作品。

ギャグコメディな日常をやりつつ、シリアスに悪役と対峙するバトル要素と、ニコと守仁のラブコメ要素が大きな縦軸。

でしたが、「友情・努力・勝利」なジャンプ王道のシリアス・バトル展開、「災いの日」編の決着を経て、守仁を救うためにニコが幼児化。

そのまま第二部「小さな魔女の冒険」編に。

『ウィッチウォッチ』17巻より(篠原健太/集英社)

ねむちゃん久々のメインエピソード、日常ギャグコメディの中で一人だけシリアスに秘めた恋をしていて、一人だけちょっと浮いているというか沈んでいるというか、その煽りで出番がやや少なめかな?という。

この三角関係未満、どうなるんでしょうね。

予言によると、「ニコが幼児の間は敵もやってこない」とのことでバトル要素は一旦休止、ラブコメ要素はニコの幼児化により、『よつばと!』のよつばや『SPY×FAMILY』のアーニャに代表される鉄板ジャンル「幼児ヒロインの父娘育児もの」に味変。

一見力づくなように見えて、シリアス要素、能力やニコの献身・自己犠牲と絡めたスムーズな味変展開。すげえなー。

幼児化したニコの世話役使い魔として新キャラ・ドラゴンのバンも登場。

『ウィッチウォッチ』17巻より(篠原健太/集英社)

森ひとみだけフルネームなの毎回笑うw

ついこないだまで生きるか死ぬかのシリアス・バトルとしてたとは思えない、平和で可愛い日常ギャグコメディに。

魔法のおかげで日常ギャグコメディに無茶なネタを許容できる幅があって良いですね。

魔法・超常・同居・学生と本当に便利な設定だなw

シリアスバトル路線の後始末の人情噺もさることながら、ほっこり系の

『ウィッチウォッチ』17巻より(篠原健太/集英社)

こういう短いエピソード・短いシーンで泣かせにくるの、ズルいよなあ。

こんなんもらい泣きするわ。

 

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