#AQM

あ、今日読んだ漫画

#無敗のふたり 2巻 評論(ネタバレ注意)

タイトルから『ふたり鷹』的なライバル物語を想像したんですが、プロ格闘技選手とトレーナー・セコンドのバディものでした。

三島ユタカ、20歳前後?

『無敗のふたり』2巻より(遠藤浩輝/講談社)

高校柔道を経て総合格闘技のプロ選手、デビュー3連勝中のホープ、フェザー級新人王トーナメント決勝進出。

ジムに出入りする、酒臭く金に汚いが凄腕と噂のトレーナー・セコンド・柔道整復師の外山に、次戦のセコンドを依頼するも断られ、そして外山の予言どおりの敗因と怪我で敗退。

右肩と左膝を故障し、1年弱のキャリア中断。

しかし、ジムの先輩の「ファイトマネー返上・一戦限り」の依頼を受けてセコンドについた外山の手腕を再確認し、外山を口説き落として復帰戦に臨む。

目指すは米・SFCのビッグスター!

『無敗のふたり』2巻より(遠藤浩輝/講談社)

という総合格闘技漫画。

総合格闘技漫画の佳作と名高い『オールラウンダー廻』

の遠藤浩輝の新作は、再び総合格闘技へ。

『廻』はアマチュアが舞台でしたが、今回はプロの世界が舞台。

「能力バトル」系じゃない、ピュア「競技格闘技」漫画、なんか読むの久しぶりな気がするな。異種格闘技漫画『バトゥーキ』以来か。

バトル漫画・格闘漫画と呼ばれるジャンルは幅広く、徒手空拳の肉弾格闘以外にも、武器を使うもの、超能力的なもの、魔法的なもの、憑依・変身型のもの、そもそも対戦相手が人間じゃないものなど、SFからファンタジーまで多種多様ですが、本作は現代日本を舞台にしたリアリティ志向の競技格闘もの。

『無敗のふたり』2巻より(遠藤浩輝/講談社)

必然、格闘描写も「覚醒」や「必殺技」に頼らず、才能と努力と理論・戦術に寄ったリアリティ志向。あと人生。

作者の過去作『廻』に続き、相変わらず精神論や必殺技展開・無双展開に頼らない理詰めの格闘描写で、選手の持ってる武器と相手との相性を分析し準備し実行する、能書きが楽しい格闘技漫画。

こう、外山のコーチングスタイルは「格闘技術と人体のコンサルティング」という感じ。

その復帰戦となる、鍬原戦。

『無敗のふたり』2巻より(遠藤浩輝/講談社)

元・半グレの和モン入り、フィジカルを武器に先手を取って距離を潰して接近して寝かせて上からパウンド、という技巧派泣かせのパワー型の鍬原。

を相手に、外山の指示は

「グラウンドで下から殴ってKO」

というおよそセオリーからかけ離れたものだった…

その鍬原戦が今巻で決着。

『無敗のふたり』2巻より(遠藤浩輝/講談社)

格闘ものの常で試合中はストーリーがほとんど進みませんが、その分、見応えのある攻防の展開・描写。

フィジカルとパワー、を制する戦略と、反復による技術、相手の長所を消す泥臭さと、戦略すら反故にするインプロヴィゼーション。

格闘漫画の面白さは「絵」、「解説(理屈)」、そして「解説を超えるパフォーマンス」の3点セットかなと思います(いま考えたのでフワッフワです)が、綺麗に3点抑えた逆転劇でした。

目標の頂上が高い割りに

「序盤は圧勝連勝で無双します」

ということもなく、一試合一試合を泥臭く丁寧に。

そもそも試合を描きたい漫画ですしね。

それはそれとして、むさ苦しい男子格闘競技の世界なのであんま期待してなかったんですが、

『無敗のふたり』2巻より(遠藤浩輝/講談社)

可愛い女の子が一冊ごとに増えていくのも良いですね。

 

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