実在の競走馬を美少女擬人化した育成ソシャゲ『ウマ娘』の派生コミカライズ。
タイトルのとおり「ウマ娘×ごはん(グルメ)」の日常もの。単話ごとにエピソード主人公が替わっていくオムニバス形式。
愛すべきキャラたちのほのぼの可愛らしい日常が垣間見える、まあ公式(商業)二次創作。
「グルメもの」と「学園もの」は人気作品の公式スピンオフの定番です。
美味しそうな食事と、それを美味しそうに食べる人、というのはなにかこう、心が癒されるものがありますね。
『ウマ娘』ファン以外から見たら毒にも薬にもならないような他愛のない漫画なんですけど、毒にも薬にもならないような他愛のない『ウマ娘』の漫画をお金を払って読んで癒されたい読者というのは居て、例えば私です。
大事に預かったウマ娘たちを丁寧に、とてもキュートに活き活きと描かれる漫画家さん。
「一読者としてウマ娘のファンアイテムの公式グルメスピンオフに求めること」
は、ぶっちゃけ
・ウマ娘たちを可愛く描くこと
・(世界観やキャラ属性を壊すような)余計なことをしないこと
で、そういう意味でこのコミカライズは、深いキャラ理解が支えるクオリティの高い画面、超当たり作画。
ハイレベルでプロフェッショナルな「普通」。
大阪でのレースを終えたアストンマーチャンとウォッカは、連れ立って大阪の街に名物を食べにいく。「肉吸い」。
ライバルの成長に気は焦りつつもクラス委員長のナリタトップロードに、アドマイヤベガが差し入れ。「お弁当」。
応援上映鑑賞の予定を友人にドタキャンされたジャングルポケットは映画館でフジキセキと遭遇。「ポップコーン」。
ヴェニュスパークの自宅に、料理を教えにモンジューが訪問。「フランス式ポトフ」。
雨で自主トレの予定が流れた、寮で同室のサトノクラウンとドゥラメンテは昼食を自分たちで用意することに。「冷やし中華」。
ダンツフレームは苦手なプールでの訓練でヘロヘロのヒシミラクルを「頑張った自分へのご褒美」に誘う。「お好み焼き」。
売店で大量の鯛焼きをもらってしまったダイイチルビーはミスターシービーと一緒に学園中に配って回ることに。「たい焼き」。
トーセンジョーダンが風呂上がりに部屋に戻ると同室のウィニングチケットがなんか絶叫・号泣・悶絶していた。「ぶどう」。
テイエムオペラオーが風呂に浮かべる用の薔薇の花束を買った帰り道、ケーキ屋の前でハルウララが呼び込みをしていた。「オペラケーキ」。
トレーニング後、お腹が空いたサクラローレルにサクラローレルがおすすめ料理を振る舞う。「さくら印のウマ水餃子サラダ」。
スペシャルウィークが遭遇した「歩くダンボールの山」の正体はダイスシャワーだった。「学園の畑で獲れたお野菜さんのポトフ」。
そういえば最近お好み焼き食べてないな、というのと、肉吸い食べたくなりました。
aqm.hatenablog.jp
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