#転生したらスライムだった件 12巻評論(ネタバレ注意)

なろう発の異世界転生もの。

サラリーマン（37）が刺されて死んでファンタジー異世界に転生したらスライムだったけど「捕食者」「大賢者」の特殊能力が付与された上に捕食相手のスキルを完全コピー。次々に魔物スキルを吸収してスライムにして最強、人型にも顕現可能に。

多くの魔物を配下にジュラの森の盟主となり「魔国連邦」を建国。国を離れ人間の国を歴訪する途中の、かつて恩人の教え子たちの命を救うための人助け回も前巻でひと段落してさあ国に帰ろう、というところで、順風満帆な無双話が初めて本格的に風雲急を告げる感じ。

新顔の美人魔導師と魔王クレイマンの影、魔国連邦の富を権益を狙う隣国ファルムス王国と魔物の国の滅亡を望む西方聖教会の策動、主人公リムルを手玉にとる聖騎士団長ヒナタ・サカグチの襲来、魔国連邦に遣わされたファルムスの尖兵・3人の異世界人、友邦ユーラザニアへの魔王リムルの突然の宣戦布告、二重の結界に覆われた首都リムル。

ネガティブ展開の種まきの枚挙に暇がない巻。

シリアスに忙しい折になんなんですけど、新登場の美人魔導師が敵方と恋に落ちた裏切りくノ一ポジションでルシオラ思い出す。この人は幸せにしてあげてください！