「白石くんってさ身長大きくなりたい?」
「まあ大きい方がいいなとは思うけど…」
「そっかぁ 私はね15センチ差より
こっちの方がキスしやすくていいと思うけど」
タイトルは「僕」と書いて「モブ」と読みます。ノー情報で表紙を見る前から読もうと決めてたタイトル買い。なかなかの当たりだった。
男子高校生・白石は存在感が薄く、教師にもクラスメイトたちにもスマホのカメラの顔認識にも自動ドアにも存在が認識されづらい特異体質だった。
だが隣の席の久保さんだけは白石を見失うことなくグイグイ構ってくる。
という隣の席の◯◯さんと恋愛未満系ラブコメ。自分の体質に特に悲観することもなく淡々と達観している主人公、思わせぶりにちょっとからかい上手気味にグイグイくる白石さん。
ドラマチックではない、シンプルで他愛のないニヤニヤ系未満恋愛の日常ラブコメで一応エロなし作品なんですけど、ふとした線のタッチが90年代の青年誌っぽいというかヤンジャンっぽい可愛くて色っぽい線。
冨樫の「てんで性悪キューピッド」的な「メジャー向けに作者の本来の持ち味を薄めました」的な、なんか隠し持ってる予感もするねw
初の週刊連載とのことでおめでとうございます。