

「敬語 やめましょうか」
「うん よろしく」
「は はいっ あっ いえ …うん!
じゃあええと…よろしくね」
「うん」
「うん…」
すごいこう、「テロール教授」の後に続けて読むとギャップで頭がおかしくなりそう。
「こういう漫画!」って売りの部分を「ヒロインがモブ子(脇役っぽい女の子)」に託した、新規性というよりは200万乙女のバイブル的な80年代の少女漫画への回帰を思わせる、尖った設定にもエキセントリックなキャラにも頼らない、奥手で引っ込み思案な大学生の女の子と男の子の奥ゆかしい恋愛もの。
「山あり谷あり」の谷が浅い分、山も高くなく刺激的でもドラマチックでもないですけど、丁寧で、漫画というより奥手で誠実な友達の恋バナをじっくり聞かされているようで、これはこれで良いですナ。
付き合いたてのカップルが敬語からタメグチに移行しようとするのに一話丸々使うからね!しかもその後も結局敬語で会話してるから!なんなんお前ら。そんなもんキスするまで百年かかるわ!
とか思ってたら
「ドライブなら ふたりきりになれるかなと思って」
「博基君 今 ふたりきりですよ なんて…」
モブ子 が キス を したそうに こっち を みている!
aqm.hatenablog.jp