AQM

あ、今日読んだ漫画

#アクタージュ act-age 11巻 評論(ネタバレ注意)

「私に同情される程 あなたは弱くなかった
 あなたに同情できる程 私は強くなかった

 私は全部舐めていた もう何も舐めない だから

 舐めんなよ 新人」

天才女優の卵・「夜凪 景」のサクセスストーリー、映画女優版のガラスの仮面。現エピソードも舞台演劇だけども。

恋愛要素をバッサリ捨てて最短距離を走って、甲組・乙組で同じ演目で勝負する、ガラスの仮面でいうところの「紅天女」編相当。

演じる役は、西遊記で孫悟空と対峙する、牛魔王の妻で芭蕉扇の持ち主の女神・羅刹女。

サクサクサクっとヒロイン側の甲組の本番公演開始。普通、主人公側が後攻で逆転するもんですけど、先攻。

昭和のスポ根ものみたいな人でなしな気合い注入から、緊張感はあれど静かな立ち上がり。怒りに満ちた鬼気迫る景の演技と、無敵のワンパターンの王賀美。

今巻で劇中劇のラストまでが描かれました。

ギリギリの緊張感の中で対峙する主演と助演に、脇役たちが矜持を持って立ち向かい、そこでの伏線をヒロインに跳ね返す構成はお見事なんですけど、なんというかまあ、劇中劇がヒロインの景と心中覚悟という演出ですけど、漫画作品自体もヒロインと心中寸前という感じ。

いい加減で野放図で独りよがりで、演劇関係者が身内で「あれはすごい」って内輪褒めして、最後に取ってつけたように「プロ」とか言ってっけど、ヒロイン最初っから徹頭徹尾、観客なんて眼中になかったじゃないの!

インプロヴィゼーションと言えば聞こえはいいけど、んなこたぁ稽古場でやっとけ!自作自演の感情ドーピングでこんな凸凹で不安定で再現性のないアンコントローラブルな内輪揉めの結果のラッキーパンチを良しとするなら、プロだの女優だの名乗らずに仲間で山に籠もって一生座禅組んで瞑想してろ!「天才女優漫画」というジャンルの、この辺が限界か!

と、思わせたところで、天然なのか、意図して読んでる側の心理をコントロールされた結果なのか、判然としないまま、超気になるところで次巻に続きます。

ああクソ腹立つ、一刻も早く続きが読みたくて仕方ねーわ!ジャンプのバックナンバー買おうかな、もう!

次巻の感想で手のひら返してベタ褒めしてたらごめんなさい。劇中でこれだけ登場人物たちが「観る者の喜怒哀楽を揺さぶること」に心血を注いでる作品が、読者に対して同じことをしようとしないわけもなく。

主人公は普通、後攻で勝つもんですけど、負けさすために先攻にしたんかしらねコレ。

ああクソ腹立つ!また金がかかる!何号から買えば続きが読めんだよコレェ!?

 

 

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