#AQM

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#猫と竜 1巻 評論(ネタバレ注意)

「その国の人間に猫が傷付けられることはなくなった

 人間は森の猫たちを守り
 猫たちは人間に魔法を教えている

 そして森に住む竜は
 今日も子猫たちに狩りと魔法を教えているということだ」

親を喪い、卵から孵化した瞬間から、言葉と魔法を操る「森にすむ猫」(ケットシー)の子猫たちと一緒に母猫に育てられた竜。

自らを猫だと思い込んで育ち、長じて空を駆け火を吹き人間から「皇竜」と恐れられる存在となっても、その恩返しに猫の子孫たちの親代わりに狩りと魔法を教えその守護者を務めていた。

ある日、森の猫を害したことからかつて竜が罰を与えた人間の王国に、森で育った猫の1匹がきまぐれで訪れ、幼い王子と親交を持つ。

猫の身を案じた竜は、再び人間の街に降り立つ…

で始まるファンタジーもの。もとは「なろう」小説、のコミカライズとのことです

【新作1巻】のタグをつけてはいますが、紙書籍の発売からずいぶん経っています。評価が高く電子書籍化されるのをずっと待っていましたが、紙書籍の出版から2年半も待って本日ようやく電子書籍化。

出版社は宝島社、レーベルは「このマンガがすごい!comics」ということで、なかなか流通や書店とのシガラミが多そうですね。既刊が4巻まで出ていますが、続巻が電子書籍かされるのはいつになるやら。

竜と猫と人と魔法にまつわる、少し哀しく、とても優しいファンタジー作品。童話、おとぎ話のような牧歌的な世界観を表紙がよく表しています。

動画とかでも「犬と猫の異種間仲良し動画」とか見ててホンワカしますが、ああいう感じです。竜と猫、猫と人、人と竜。デカくてゴツい竜がいそいそと子猫の育児をする様が微笑ましい。

一つの世界観で、登場する竜や猫や人も共通していますが、構成は短編連作のテイで「続きが気になる」作品でこそないですが、「もっと読みたい」作品ではあるので、続巻の電子書籍化もお早めにお願いしたい。

 

猫と竜 (1)

猫と竜 (1)

 

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