「…あの 八神さんはまだ納得いってないんですか?」
「へ?」
「直しますよ 納得のいくまで」
「… 飲みに…! 行こうか…今夜二人で」
「今日も一日がんばるぞい!」の謎のブレイクから5年、11巻。
失礼ながら「まんがタイムきらら」系の量産型美少女萌え4コマのルックスを持ちつつも、「登場人物が成長していくお仕事漫画」の背骨を頑なに守り続ける漫画。
多摩美に不合格、専門学校を経てゲーム会社に就職するも2年で退職した作者の経歴や情念をいろんなキャラに色濃く反映、「業界もの」としてはだいぶ情報を薄めて、仕事の失敗や人間関係の葛藤を通じた登場人物の成長を焦点に。
前巻の続きで沖縄に社員旅行で冒頭フルカラーの水着回。この漫画で水着回は初めてかな?
8月刊行のこの巻の冒頭にカラーで水着回持ってこれるように連載時から相当計画的に調整したんだろうなと思うと「そんなに描きたかったんですか」と泣けてくる入魂の塗り。気合い入りすぎて快○天みてーだぞオイw
流れ的に今やってる新作ゲームタイトルの開発エピソードがこの漫画の集大成的な最終エピソードになるんじゃないかと勝手に思ってて、さぞ山あり谷ありの艱難辛苦が待ってるんでしょうねと思ってたんですが、あとがきで作者も語るとおり比較的平穏に順調に開発が進んでいきます。
どのキャラも過去の失敗から学んでメンタルも充実してて良い顔で仕事しとる。
八神と青葉が建設的なわだかまりを抱えて一緒に飲みというか、焼肉食いに行くシーンがあるんですけど、別に焼肉の作画に気合入ってるわけでもないのにシチュエーション込みで妙に美味そうに見えます。
週末久しぶりに一人焼肉いこかな。
(追記)
行った。
aqm.hatenablog.jp