#AQM

あ、今日読んだ漫画

#魔法使いの嫁 14巻 評論(ネタバレ注意)

「問題が次から次へと山積みだ

 竜の盗難
 魔法使いの姉弟
 蛇髪族の子供

 禁書は奪われ
 生徒は実習で妖精に襲われ
 今度はその保護者が上で襲撃される」

家族を喪って自暴自棄から自らを競売に売り、イングランドの異形の魔法使いに弟子兼嫁として落札された女の子がヒロインの、魔法と妖精のファンタジー。

近巻から新章・学院編。大英図書館の地下深くの魔術学院でチセは聴講生に、エリアスは魔法分野の臨時教師に。ハリポタ風。

特に学院編に入ってから顕著ですが、主要登場人物が一挙に増え、それに伴って未解決のわだかまりや事件が山積していき、猛烈に複雑な話になってる気がします。

作りとして漫画的でないというか半年に1冊ペース向きではなく、イッキ読みするべきミステリー小説を半年に一章ずつ読み進めるような、映画の上映中にスクリーンから出たり入ったりしながら観てるような、そんな感覚。

何が起こるかというと「これは誰だー」「どんなトラブル抱えてたっけー」って、ちょっともう憶えてないんですよね。どうしよコレ。

ちょっと最近「読むのが楽な漫画」に偏りすぎてたのかなあ…

と思ったら作者もあとがきで「進んだような進んでいないような」「人数が多くなってきたのでいつか一覧表を作りたいです」ってアンタもかよwww

少年ジャンプ編集部だったらちょっと雑誌に載せてくれない類の漫画。

そもそも「たくさん読む漫画の一つ」ではなく、FSSみたいに何度も読み返して考察しながら読む漫画な気がする。今更だけど。

今巻でも風呂敷拡げつつ山積する問題の中で解決したものはほとんどなく、この作者に触れる初めての作品であることもあって「そもそもこの作者はこれだけの要素の風呂敷を畳む手腕があるのか」とやや不安になります。

質は高く、世界観にも確固としたものを持っている作品で、作話も複数の糸がやがて寄り集まって一本の紐に収束していく美味しい予感はするんですが。

ちょっと一回、次巻以降はこの作品から離脱して、ある程度巻数が進んでまとまったボリュームでイッキ読みすることにしようか考え中。

この読み方、何かの読み方に似てんなーと思ったら、ワノ国編が完結したらイッキ読みしようと思って読むのを停めてる自分の「ワンピース」の読み方と一緒だなコレ。ジャンプじゃんw

どっかに人間関係や事件の情報をわかりやすく分解・整理してくれる漫画感想ブログとかないですかね…って自分でやりゃいいのか…そういえば漫画感想ブログだったわ…

 

魔法使いの嫁 14巻 (ブレイドコミックス)

魔法使いの嫁 14巻 (ブレイドコミックス)

 

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