「熱に」
「恋に」
「浮かされて
立ち止まれなくなる
君に会うまで」
「こういう漫画!」って売りの部分を「ヒロインがモブ子(脇役っぽい女の子)」に託した、新規性というよりは200万乙女のバイブル的な80年代の少女漫画への回帰を思わせる、尖った設定にもエキセントリックなキャラにも頼らない、奥手で引っ込み思案な大学生の女の子と男の子の奥ゆかしい恋愛もの。
「山あり谷あり」の谷が浅い分、山も高くなく刺激的でもドラマチックでもないですけど、丁寧で、漫画というより奥手で誠実な友達の恋バナをじっくり聞かされているようで、これはこれで良いですナ。
ファーストキスのその後、2人で過ごす初めてのクリスマス、思わぬ正月2人旅行など。
恋愛ものにしろラブコメにしろ漫画ってエンタメなので、そこはやっぱり恋愛成就に障害を置いたり、あるいは低年齢(中学生とかね)で素直になれない・好きと言えないみたいな作品が多い中、健康な大学生の男女が何の障害もなくお付き合いしている漫画。「切ない」とかない。
強いて言えば主人公2人の奥ゆかしさが最大の障害でしょうか。
ある意味なんで連載と刊行が続いているのか、どういう読者層が読んでる漫画なのか、よくわかりません。
ゼノンというとジャンプの古豪名作の続編のイメージが強く、自分が読んでるのだと「前田慶次」「ミャオ将軍」「アルテ」に「モブ子」と、なんというか統一感というか脈絡がないラインナップで、ある意味何でもありで懐が広いのかもしれない。
そういう自分も何で読んでるのかよくわかんないですけど、地味ながら丁寧で、あとまあなんか
初々しくて可愛いですよねw
aqm.hatenablog.jp