「あいつったら、構想さえ『面白そうだから』という理由でくるくる変更するですよ。
予定では、ルィバルコ武官は爆発しているはずだったのに
『人間臭い彼女が大好きだ!』って誰かが編集部で盛り上がったせいで
立派に生き延びてるし。」
ひでー話だなオイ。
東西の大国に挟まれ緩衝国として強制的に戦火の舞台にされた小さな共和国に、両大国の都合で今度は強制的に平和が訪れて一年。
強制された屈辱的な平和、両大国と唯々諾々と安保条約を結ぶ政権を、不満を募らせる左右の過激派は「売国奴」と罵り、暴徒・テロリストと化す。
前線で血を流し友を亡くしながら平和を勝ち取った「塹壕貴族」たちは、平和をすべての脅威から死守するべく、特務機関・軍務省法務局公衆衛生課独立大隊「オペラ座」、蔑称「売国機関」を設立。「平和の敵」と化した市民たちへ銃を向けた。
「幼女戦記」原作者による情報・防諜・公安もの。
「物語を『一冊で完結』させる必要がないというのは
やっぱり、ありがたいことです。」
そのぶん読者が大変です。だいたい感想が書きにくい。
登場人物が嘘ばっかり吐く漫画なので真偽不明なまま次巻に持ち越して憶えていないといけない。
当該の教会はオルロフと付き合いがあった?
→たぶんYES
オルロフと付き合いつつ連邦の脱走兵を?
→脱走兵を匿う資金のためにオルロフと付き合いを?第15師団絡み?
革命家たちは脱走兵の件を掴んでいた?
→たぶんNO
なぜ当該の教会を選んだ?
→ルィバルコが流した文書による
ルィバルコは脱走兵の件を掴んでいた?
→たぶんNO
オペラ座は教会への襲撃を予見していた?
→YES
オペラ座は脱走兵の件を掴んでいた?
→???
事件前の少佐が能天気すぎ、事件後の少佐が殊勝すぎ、なんとも胡散臭いんですけど、今巻後半の絵図がオペラ座が描いたものなのか、不幸な偶然かで次巻の展開が大きく変わっ…
あれ、そんな変わんないのか?
①手を汚さずにオルロフを死体で送還
②革命家実行部隊の減少
③共和国の反連邦感情の高まり
④共和国当局の反革命家機運の醸成
⑤ルィバルコの昇進
⑥オペラ座の首に鈴(シルサルスキ)
⑦事件に対する連邦の大佐のリアクションが不明
⑧テレサがルィバルコを見限る(一冊ぶり2回目)
ここからのオペラ座の勝ち筋というか、そもそもこの件の勝利条件ってなんだろう…①は前巻の既定路線、②〜⑤は今巻で少佐が望んで口にしていたことで、⑧はオペラ座が関知しないことでしょうけど…
aqm.hatenablog.jp