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#BLUE GIANT SUPREME 11巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

若き日本人ジャズ・サックス・プレイヤー宮本大のサクセス・ストーリー。ヨーロッパ編。

若き無名の凄腕が4人集まって多国籍ジャズバンド「NUMBER FIVE」を結成。欧州中を貧乏旅行でツアーで巡りつつ徐々に頭角を現し、ついにはヨーロッパ最大のジャズフェス「ノースシーフェスティバル」に、初出場ながらメインステージに立つ機会を与えられた。

二枚のアルバムのセールスも好調、順風満帆に見えるバンドの成長、だがバンドの創設者にしてリーダー"D"はバンドの行き詰まりを感じ、そして解散を考えていた…

今巻で第二部にあたる「BLUE GIANT SUPREME」完結。

主要キャラで一人「この人なんのためにいるんだろう」と思ってたキャラに最後に役割が与えられて「あー、なるほど」ってなりました。

メンバーを置き去りにするスピードで成長する大の苦悩。ずっと読んできた読者にとっては「これしかあり得ない」という、意外でもなんでもない、伏線なりの結末。

でもバンド解散までの軌跡、告白、反発、議論、納得までの過程と心の機微を、克明に繊細に、丁寧に情熱的に。

最後までこのバンドらしく、

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「BLUE GIANT SUPREME」11巻より(石塚真一/小学館)

そして最後にこのバンドらしくなく。お前らが泣くかよ。

バンドとしてとてももったいない気はするし、読者としてもバンドメンバーに愛着湧いてしまってるので、こいつらがもう登場しないと思うと寂しいね。

楽しく熱く、ちょっと切ない旅の終わり。

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「BLUE GIANT SUPREME」11巻より(石塚真一/小学館)

続編、第三部にあたる「BLUE GIANT EXPLORER」(アメリカ編)の1巻が同時発売。そちらはまた別の記事で。
 

BLUE GIANT SUPREME(11) (ビッグコミックススペシャル)

BLUE GIANT SUPREME(11) (ビッグコミックススペシャル)

  • 作者:石塚真一
  • 発売日: 2020/10/30
  • メディア: Kindle版

 

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