#AQM

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#GIGANT 9巻 評論(ネタバレ注意)

AV女優・パピコと映画監督志望の高校生・横山田のボーイミーツガールに、未来ガジェット巨大化ツールや超常現象いたずらサイト「ETE(enjoy the end)」が絡む不条理SF。進撃の巨乳。

ETEにより新宿に現れた3体の巨人「サタン」。死刑の恩赦と引き換えに自衛隊と協力し未来ガジェットで巨大化して素っ裸で撃退したパピコ。一躍国民的ヒーローとして超人気タレントに転身。一方アメリカは巨人の駆逐に失敗し、国土を蹂躙される。

アメリカを蹂躙した巨人"サタン"は太平洋を渡って日本に上陸。謎のパンツ一丁の軍人たちがサタンを迎え撃つ中、パピコは横山田の子を妊娠していた…

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「GIGANT」9巻より(奥浩哉/小学館)

今巻でバトル展開はひと段落し、次巻で完結とのことです。

ストーリーとしてはそこまで特筆すべき作品だったとは思わないというか、むしろ「ここまで描きたいこと以外を削って省いても漫画作品として成り立つんだな」という感じでした。「こんな漫画の描き方もあるんだな」というか。

むしろ他の漫画では絶対に観ることのできない、すんごいシーンがてんこ盛りの漫画だったなという、物語は作者が描きたいシーン・観せたいシーンのための舞台装置というか。

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「GIGANT」9巻より(奥浩哉/小学館)

設定というか、今巻登場の黒幕?のどっかからテキトーに持ってきたようなチープさすごいですよねコレ。こんなところに1ミリも脳みそ使いたくない的なw

この人の近年の作品は大体そうですけど。理屈じゃなくて絵一枚で「なにこの漫画面白そう」「こんなシーン観たことない」と思わせるインパクト勝負というか。

そういうわけで次巻完結ですけど、あんまストーリーテラーとして期待してなくて、例によってたぶん描きたいことだけ描いてじゃバイバーイ!って感じで読者の納得なんか知るか!って感じの終わりかなーとは思うし、そんな作風が好きな読者がついてきてる作家だとは思うんですけど。

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「GIGANT」9巻より(奥浩哉/小学館)

近年の過去作、どんな終わり方だったっけ?と思って思い出そうとしても、途中の印象的なシーンはいくつも憶えてるのにラストについては全然思い出せないというか、ぶっちゃけ最後まで読んだかどうかすら定かじゃないんですよね過去作w

エンディングに丸々一冊用意するあたり、「意外と…」ってこともあるんじゃないかと、ちょっと期待してみたり。

 

 

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