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あ、今日読んだ漫画

#少女ファイト 18巻 評論(ネタバレ注意)

高校女子バレーボール界の札付き扱いされた少女たちが集められた古豪・黒曜谷高校女子バレー部が、各々過去のトラウマや家庭の事情を乗り越えて春高バレーの頂点を目指す青春スポーツもの。

ハードな環境に置かれてトラウマやメンタルの弱点を抱えたキャラが異様に多く、それらを超克していく過程に重点が置かれる。

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「少女ファイト」18巻より(日本橋ヨヲコ/講談社)

主人公の大石練は、将来を嘱望される名選手だった理想で最愛の姉を喪い、その反動でバレーの鬼ガキとなって暴走し仲間に見捨てられた過去からコミュ障化。

スネに傷持つ仲間たちと支え合ってたどり着いた春高バレー、準決勝。対戦相手の青磁高校は、練を見捨てハブにした小学生時代のチームメートたち。

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「少女ファイト」18巻より(日本橋ヨヲコ/講談社)

女子バレー界に渦巻く大人たちの権謀術数、呪いのように絡み合う人間関係、サイコパスのような相手の中心選手によるチームの洗脳支配と盤外戦術。

前巻の感想で

もうお願いだから普通にバレーやってくれよ!と言いたくなる対戦。

と書きましたが、よく考えたらこの作品は1巻から通して「普通にバレーボールをやる」があったことほとんどないんですよね。

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「少女ファイト」18巻より(日本橋ヨヲコ/講談社)

今巻で準決勝の決着がつきますが、もう「スーパーヤンデレ大戦」という感じ。

闇を抱えた少女たちが、ヒロイン・煉の「白い闇」に触れて感化・浄化されていく姿が描かれます。もう試合展開が頭に入ってこねえ…

スポーツもの・バレーボールものというより、ブッダやキリストに触れた人々が救済されていく姿を描いた聖典のような、どこか宗教じみた作品に。

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「少女ファイト」18巻より(日本橋ヨヲコ/講談社)

春高バレー、残るは決勝戦のみですが、作者はあくまで彼女たちが「普通にバレーボールをやる」ことを許す気はなさそうです。

途中、感動して泣けたエピソードもたくさんありましたけど、作品トータルで見た時にこの漫画は一体なんなのか、主人公たちへの度重なる理不尽を通じて作者が何を描きたいのか、何がどうなったらこの作品のハッピーエンドで、どうなったらバッドエンドなのかすら、自分は未だによくわかりません。

作者がこの作品にどうオチをつける気なのか。もうすぐその時です。

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「少女ファイト」18巻より(日本橋ヨヲコ/講談社)

いや、ホントだよ。

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