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#君は放課後インソムニア 12巻 評論(ネタバレ注意)

進学高の1年生、不眠症に悩む少年と不眠症に悩む少女が、昼寝場所にしようとした学校の天文台で出会うボーイミーツガール。

『君は放課後インソムニア』12巻より(オジロマコト/小学館)

ラブコメっつより青春恋愛日常もの。まるで美化された過去の思い出であるかのようにピュア度高め。

ヒロインの病気が作品全体に重たく影を落とし、読者にストレスも与え続けてきた作品。

主人公二人に思い入れが深いほど、読んでてジワジワと精神的にダメージが入り続ける、ちょっと意地悪な作りとも言えます。

『君は放課後インソムニア』12巻より(オジロマコト/小学館)

今巻は彼らの地元の「でか山祭り」、そして…

ちょうどTVアニメが始まったところですかね、その関連のニュースで知ったんですが、本作は舞台が実在の「石川県七尾市」なんだそうです。

ということで、今巻で描かれた「でか山祭り」も実在し、七尾市の公式サイトで紹介されていました。

www.city.nanao.lg.jp

『君は放課後インソムニア』12巻より(オジロマコト/小学館)

自分は『ロミオとジュリエット』の映画をもう何十年も前に見たっきりなんですけど、今巻の「祭りの夜と恋人たち」の雰囲気にもうあんまり憶えてないはずの映画『ロミオとジュリエット』をなんだか思い出してしまいました。

その後、ちょっと、軽くびっくり展開。

『君は放課後インソムニア』12巻より(オジロマコト/小学館)

作品当初から感じていたある種の不安は、もう感じなくなりました。いさきは強い子。

途中の巻なんか、ぶっちゃけ

「万が一の作者の気の迷いでいさきが死んじゃう前に、さっさと作品が終わってくれ〜」

って祈るような気持ちでしたけど。

そしたら今度は

「終わらないでくれ〜」

って、読者なんてのは勝手なものですねw

『君は放課後インソムニア』12巻より(オジロマコト/小学館)

ああ、また一つ、青春が終わっていく。

俺の青春ではないんだけど、青春が終わっていくなあ。

 

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