進学高の1年生、不眠症に悩む少年と不眠症に悩む少女が、昼寝場所にしようとした学校の天文台で出会うボーイミーツガール。
ラブコメっつより青春恋愛日常もの。まるで美化された過去の思い出であるかのようにピュア度高め。
ヒロインの病気が作品全体に重たく影を落とし、読者にストレスも与え続けてきた作品。
主人公二人に思い入れが深いほど、読んでてジワジワと精神的にダメージが入り続ける、ちょっと意地悪な作りとも言えます。
今巻は彼らの地元の「でか山祭り」、そして…
ちょうどTVアニメが始まったところですかね、その関連のニュースで知ったんですが、本作は舞台が実在の「石川県七尾市」なんだそうです。
ということで、今巻で描かれた「でか山祭り」も実在し、七尾市の公式サイトで紹介されていました。
www.city.nanao.lg.jp
自分は『ロミオとジュリエット』の映画をもう何十年も前に見たっきりなんですけど、今巻の「祭りの夜と恋人たち」の雰囲気にもうあんまり憶えてないはずの映画『ロミオとジュリエット』をなんだか思い出してしまいました。
その後、ちょっと、軽くびっくり展開。
作品当初から感じていたある種の不安は、もう感じなくなりました。いさきは強い子。
途中の巻なんか、ぶっちゃけ
「万が一の作者の気の迷いでいさきが死んじゃう前に、さっさと作品が終わってくれ〜」
って祈るような気持ちでしたけど。
そしたら今度は
「終わらないでくれ〜」
って、読者なんてのは勝手なものですねw
ああ、また一つ、青春が終わっていく。
俺の青春ではないんだけど、青春が終わっていくなあ。
aqm.hatenablog.jp