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#スキップとローファー 3巻 評論(ネタバレ注意)

岩倉美津未(いわくら みつみ)、15歳。

「石川県のはしっこ」、学年8人の中学から、東大法学部卒・中央省庁官僚を経て地元の市長となる大志を抱いて、叔父の住む東京の「高偏差値高校」に進学。

『スキップとローファー』3巻より(高松美咲/講談社)

同級生8人の中学とはまったく違う大都会・東京の高校の人間関係、クラスメイトたちの「珍妙な田舎者」という視線が突き刺さる、予定に反してあまり順風満帆とは言えない高校デビュー・東京デビューと、思われた、が。

東京のクラスメイトたちは、イケメンやギャルを筆頭に思ったより優しい良い人たちだった…

という学園青春もの。

『スキップとローファー』3巻より(高松美咲/講談社)

「楽しい日々が始まったよ」

「きっと素敵な高校生活が待ってるよ」

と、まるで誰かを励ましているかのようで、タイムスリップして高校生活をもう一度過ごすのも悪くないなあ、なんて思ってしまいます。

俺も美津未のクラスメイトになりたいわ。

『スキップとローファー』3巻より(高松美咲/講談社)

1巻の頃は

文字数を節約しようと思えば、

「カースト上位のポリコレ力高いイケメンとギャルに『面白れー女』として気に入られたいなかモンの妙ちきりん女子がスクールカーストを解体する(かもしれない)話」

と要約することも可能かもしれませんが、あんまりそういう手垢のついたチープな単語たちでこの作品を汚したくない、と思ってしまう、楽しくて優しい作品。

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なんて感想に書いてたんですけど、3巻にして早くもスクールカーストなんて影も形も見えなくなって、美津未もすっかりクラスと友達に馴染んて、高校最初の夏休み。

勝手な展開予想した予断なんて、アテにならんもんやねw

『スキップとローファー』3巻より(高松美咲/講談社)

インターネットに「女子高生になりたい」なんて気持ち悪いこと滅多に書かないですけど、いいなー、俺も女子高生になりたい。

『僕やば』の女子4人組もすごく好きなんですけど、『スキロー』の女子4人組も負けず劣らずナイスなキャラ揃いw

志摩くんとの動物園デート(?)、仲良し4人組のお泊まり女子会、地元の石川県への帰省、そして夏休み明け。

志摩くんに一見「元カノ」くさくストーカー被害っぽい鬱要素が追加。

『スキップとローファー』3巻より(高松美咲/講談社)

ぶっちゃけ、人を殺したわけでもあるまいに、自分の意志でついてった割りに他責の甘ったれだな、この女の子…と思わないでもないですが、まあ事情が全部明らかになったわけでもなし…

というのと、この漫画、嫌な感じで登場してもほどなく良い人化しそう、鬱要素をそのままほっとかなさそう、という作者に対する信頼みたいなものが、3巻にして既に。

美津未が帰省して中学時代の同級生たちとの花火のシーン、同級生8人、全員集まってんのな。

『スキップとローファー』3巻より(高松美咲/講談社)

もうそれだけでエモい…BGMにサザンかけたい…(←おじさん

 

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