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#SAWA-元殺し屋の推し活- 1巻 評論(ネタバレ注意)

幼少期に父親の借金のカタとして海外の犯罪組織に売り飛ばされたサワ。

借金返済のために組織の殺し屋として働いて20年、ついに父親の借金を完済し、晴れて自由の身となる。

『SAWA-元殺し屋の推し活-』1巻より(裏ロジ/KADOKAWA)

これまでの貢献に対する感謝・新生活の軍資金として組織から大金を受け取ったサワは20年ぶりに日本に帰国。

仮宿としてネットカフェで暮らす生活の中、ひょんなことから若手俳優にハマり、動画にスパチャを投げファンミーティングに参加しサイリウムを振り回して応援しチェキを撮りファンクラブに入会してグッズを買い漁る、「推し活」にどっぷりハマる。

ファンクラブに入会するために住所が必要となったことからビルを買い取って引越し、推し活友達もでき、推しとも数回会話できる程度に接近できるなど、新生活は順調に見えたが…

『SAWA-元殺し屋の推し活-』1巻より(裏ロジ/KADOKAWA)

という、引退した元・伝説の殺し屋が日本で推し活にハマるコメディ漫画。そのままやな。

「殺し屋の一般社会復帰」

は最近結構多くなってきたモチーフで、「不殺」「生命の尊厳」「償い」「赦し」「人間性の回復」など重厚なテーマを掘る作品が多いですけど、

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本作は

「推し活にハマった楽しい」

の一点突破w

『SAWA-元殺し屋の推し活-』1巻より(裏ロジ/KADOKAWA)

殺し屋時代の癖と能力で、推しをストーカーから護衛し、警備の甘いファンミーティングをパトロールし、殺し屋として得た莫大な報酬でグッズを買い漁る。

日本の生活、一般人の生活、推し活と、三重の意味で初心者の美人殺し屋のギャップと殺し屋あるある(?)の勘違いが可愛らしい。

『SAWA-元殺し屋の推し活-』1巻より(裏ロジ/KADOKAWA)

殺し屋自体は引退済なので、第一話以外では殺人シーンもなく、その後のバイオレンス要素もチラ見せ程度なので、本格的な殺し屋バイオレンスやガンアクションを求めて読む漫画ではないです。

あくまで俺TUEEEと勘違いギャグと異文化ギャップコメディを楽しむコメディ。

『SAWA-元殺し屋の推し活-』1巻より(裏ロジ/KADOKAWA)

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確かに似てんねw

2023年は「アイドル」「推し活」を巡っていろいろ取り沙汰された年でしたが、元殺し屋が一般社会に復帰する上で、社会に馴染めなかったり殺しの緊張感を求めたりして再び裏社会に帰っていくよりは、一般人として生きていく人生を楽しむ・潤いになる・孤独を癒す・夢中になれることがあることは良いことですよ。(雑なまとめ

『SAWA-元殺し屋の推し活-』1巻より(裏ロジ/KADOKAWA)

クールで無表情なサワが推し活に夢中になってる様子の、ギャップの一点突破、ただそれだけの軽めの漫画ですけど、それが面白いし可愛いくて良いよね。

 

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