#AQM

あ、今日読んだ漫画

#ウマ娘 シンデレラグレイ 15巻 評論(ネタバレ注意)

実在の競走馬を美少女擬人化した育成ソシャゲ『ウマ娘』の派生コミカライズ。

日本の競馬史に残る名馬・オグリキャップの現役時代をモチーフにしたスピンオフ。

1〜2巻で地方レース(カサマツ)編が終わり、3巻から中央に移籍。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』15巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

ウマ娘世界観でいう「中央トレセン学園」に編入し、並み居る名バ達と本格的にシノギを削る展開に。

モチーフとなった史実が日本競馬史上最大級のシンデレラストーリーにして、トウカイテイオーと並ぶ日本競馬史上最大級の復活劇というドラマで、かつ現役時代を通じて魅力的なライバルにも恵まれていた馬のお話なので、更にifを加えた作話の骨組みの時点で優勝です。ありがとうございました。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』15巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

タマモクロスが去ったターフで新たなライバルたちとの激闘が開幕、題して「第三章 永世三強」編。

ja.wikipedia.org

dic.pixiv.net

オグリキャップの古バ1年目、永世三強を筆頭に多士済々のGⅠ戦国時代、伝説の秋シーズン。

天皇賞・秋はスーパークリークの2着に敗れ、現実の日本競馬のオグリキャップ古馬1年目でも物議を醸した、「マイルチャンピオンシップ(1,600m)→ジャパンカップ(2,400m)」の、わずか中1週間の連闘。

今巻は伝説のジャパンカップの「祭りのあと」。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』15巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

オグリキャップは2着に敗れはするものの、1着のフォークイン(ホーリックス)と同タイム、しかも2,400mの世界レコード。

「永世三強」の中からオグリは不動の「国内最強」の称号を手にし、「オグリキャップとトゥインクルシリーズ」は社会現象に。

オグリとの差に焦るイナリワン、虎視眈々と雪辱を期するスーパークリーク。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』15巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

アニメ化したらクリーク役の声優さん、「おっとり狂気」な演技が求められて大変だなコレw

「幕間巻」ですが、本作では脇を固める立場の「主役級」たち、シンボリルドルフ、マルゼンスキー、ミスターシービー、そしてトウカイテイオーなど豪華な顔ぶれに次々とスポットが当たる眼福な巻。

「プリティダービー」の冠が外れていることが示すとおり、勝負にかける執念と狂気、『ウマ娘』作品群の中でも異彩を放つ漫画。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』15巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

ウマ娘の衰えと短い競技生活、世代交代が、四苦八苦しつつも語られる稀有な作品でもあります。

「プリティダービー」シリーズは基本的にファンタジー、「終わらない楽園」ですしね。

モデルとなった競走馬になぞらえれば残りは1年、残り6戦。

「伝説のラストラン」の復活劇は、その前の「オグリキャップは終わった」という空気の裏返しでもあります。

『ウマ娘 シンデレラグレイ』15巻より(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames/集英社)

しばらくは読むのも描くのもしんどい展開が続きそうですが、さて…

 

aqm.hatenablog.jp

akibablog.blog.jp