#AQM

あ、今日読んだ漫画

#リコリス・リコイル 5巻 評論(ネタバレ注意)

近未来(?)の日本、孤児を集めて女子高生エージェント「リコリス」に仕立て上げ、凶悪犯を捕まえたり殺したりする公的機密機関「DA」。

DA本部のリコリス"たきな"は、現場で命令無視して凶悪犯に人質の味方ごとライトマシンガンをぶっ放し、味方こそ無事だったものの逮捕・取り調べ予定だった犯人たちを全員射殺し、左遷。

新たな配属先はDAの潜伏サイト、喫茶店「リコリコ」だった。

『リコリス・リコイル』5巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

「リコリコ」先任の千束は「東京一のリコリス」と高名だったが、千束とバディを組むことになった たきな を待っていたのは、「町のなんでもお助け屋さん」の日々だった…

という美少女ガンアクション・ハードボイルド?

『ガンスリ』や『デストロ』に『攻殻』と『シティーハンター』を混ぜて4で割って、最後に『ごちうさ』で仕上げた感じです。

自分は1巻を読んだ時点ではTVアニメを未視聴だったんですが、1巻読んで続きが気になったのでサブスクで全話観ました。面白かった。

『リコリス・リコイル』5巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

可愛い女の子がカッコよくて可愛くて眼福だったので、その後ゲームしながらとかのBGM代わりに5周ぐらいかな?観ました。

大変「出来物」のコミカライズで、ストーリーや原作アニメに忠実に、たまに補完的な追加描写あり、リコリスたちの描写も原作に忠実に可愛くアクションはかっこよく、描写や演出は漫画らしくアレンジ。

反面、純・日常ものスピンオフのコミカライズも並行して別作品が展開されている関係で、

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アドリブ・深掘りは「そっち」に譲っているのか、日常シーンについては却ってオリジナル要素をちょっと入れにくくなっちゃいましたかね、という感じ。

でも希少な追加シーンは「在りそうなシーン」「言いそうなセリフ」で、ちょっと「おっ!」となります。

『リコリス・リコイル』5巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

アラン機関も認める「ギフテッド」なテロリスト・真島によるリコリス狩りと千束に伸びる魔の手、先生のスマホの不審なメールを目にしてしまった千束とたきなの潜入捜査。

DAと真島が互いを公然と「敵」と見定めて抗争する展開に。

今巻のハイライトは真島一味のテロリストに襲撃された千束の反撃、たきな達による救出劇。

『リコリス・リコイル』5巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

キャラクター以外に銃、クルマ、ドローンと毛色の違うオブジェクトが背景を占める誌面ですけど、銃もクルマもデッサン?パース?の破綻なくカッコよく描かれます。

ガンアクションもの・殺し屋もので、描き慣れない銃やクルマになるといきなり絵が下手になって興醒めしてしまう作品って結構あるんですけど、メインの先生の手によるものか背景アシさんのお手柄かは知りませんが、夜の闇、星と街の光、クルマのヘッドライト、マズルフラッシュ、爆発と複雑そうで難しそうな光と影を描き分ける表現、すげえカッコいい。

『リコリス・リコイル』5巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

アクションもなんというか、「俳優さんの運動神経が良い」というか、動いてかっこいい、ガンアクション漫画のお手本のようなレベルの高い作画。

もともと「ガンアクション」「美少女」「関係性」の三本柱が売りだった原作アニメのビジュアル面、「ガンアクション」「美少女」がこの上なく再現・増幅されていて、大変眼福なコミカライズ。

ちょっと続編に繋げにくそうなラストだったこともありますが、大人気だったTVアニメの完結から結構経つ割りに「続編」「2期」の話が聞こえてきません。

が、この作画でやってくれるなら「続編・スピンオフは(アニメより低予算な)漫画で!」でも、自分は満足しちゃいそう。

『リコリス・リコイル』5巻より(備前やすのり/KADOKAWA)

あー可愛い。

読んでて「あー自分『リコリコ』好きだなあ」って思い出しちゃって、サブスクでアニメ6周ぐらい目、いこうかな。

 

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