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#アルテ 10巻 評論(ネタバレ注意)

「この仕事は"職人としての私"に来た仕事じゃない…
 "貴族出身の女の私"に来た仕事なんだ…
 それでも…これは"私"に来た仕事だ いい仕事にしよう」

ルネサンス期のイタリア、フィレンツェで貴族の実家をおん出て徒弟制で男社会の芸術と職人の世界に身を投じたアルテ。貴族出身の若い女流画家ってことで、変わり種として業界で見下されたり重宝されたりする自分の立場に、柔軟に強かに折り合いつけて頭角を現していく。

スペインから長期旅行に来た正体不明の貴族令嬢の接待役を兼ねて肖像画の製作を依頼されたアルテ。令嬢は気品と思いやりのあるいい人だったが、ただの貴族令嬢にしては警備は厳重すぎ、周囲は高貴に扱い過ぎていた。

数パターンの下書きを令嬢に見せてみるも、令嬢の反応は…芸術家としてとこだわりと職人としての効率の間で揺れるアルテ、渋くて男前の師匠の助言、喉元に突きつけられる短剣、令嬢の正体、彼女を巡る権謀術数に身を投じるアルテ。

男社会の業界でめげずにタフに働く女の仕事人としてのプライド。
「おいしい関係」、「papa told me」、あとなんだろな、「働きマン」とか思い出すね。あの辺お好きであれば。

がんばれアルテ。

 

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