「…こんな素敵なものだったんだね。」
「恥ずかしい。あたしには関係ない。」
「ずっとそう思ってた。」
「知らないまま大人にならなくてよかった。」
「さよなら、あたしの初恋。またね。」
恋に破れたヒロインはどうしてこんなに綺麗に見えるんでしょうか。
省エネ少年のタロウ、タロウの生み出した初恋の亡霊・イブ、タロウの初恋相手でイブのオリジナル・指宿、タロウの幼馴染・江火野。
秘密の男装美少女と幼馴染黒髪ポニテのダブルヒロインに、たぶん恋愛成就で消えちゃう「電影少女」のあいちゃん的な応援ポジションのイブ。
複数ヒロインラブコメの畳み方の難しさに、ドッペルゲンガーにも似たファンタジー設定の畳み方の難しさも相まって、最後の最後まで七転八倒、もつれにもつれた3.5角関係ラブコメの最終巻。
もう二転三転、ぐちゃぐちゃのドロドロのグッダグダ。
青春と初恋のみっともなさと泥臭さを遺憾なく再現した、とも。全然スマートじゃなかったけど、恋の苦しさを描くことから逃げずに、右往左往しながらも真っ向勝負だったなー。イブが最期に笑ってたからなー。ヨシとせざるを得まい。
今度また最初からぶっ通しで最初から読もう。
長期の連載、お疲れ様でした。
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