#AQM

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#恋する寄生虫 2巻 評論(ネタバレ注意)

「難しく考える必要はない 誰にでもあることさ
 アルコールと孤独と薄暗闇が目を曇らせて
 運命の恋を錯覚させちまうんだ
 そして翌朝酔いから醒めた二人は自分たちが犯した過ちに気づく
 あんたの身に起きたのはつまりはそれと同じことだ」

単巻完結の小説のコミカライズ。

過度の潔癖症で社会になじめない無職の青年・高坂は、自宅を訪れた知らない男から、作成したマルウェアを通報しないことと引き換えに奇妙な依頼を受ける。

「ある子供の面倒を見てもらいたい」

「ある子供」は金髪にヘッドフォン、煙草を吹かし険のある目をした、視線恐怖症で社会になじめず不登校の女子高生だった。彼女は毎日、高坂の部屋を訪れ、2人は少しずつ惹かれ合っていく。

前巻末の急展開からの、関係者の証言と回想による謎解き巻。「遺伝子の乗り物」はOKで「■■■の操り人形」はNGってのもおかしな話だね。

セリフは長大ですが、完結済みの小説のコミカライズはブレなくてクオリティ高い。次巻で完結だけど、一巻冒頭のモノローグを見る限りハッピーエンドの予感はしない。

「だから?錯覚だからなんなの?
 紛いものの恋の何が悪いの?」

「幸せでいられるなら私は傀儡のままで構わない」

 

恋する寄生虫 (2) (角川コミックス・エース)

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