#AQM

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#とんがり帽子のアトリエ 7巻 評論(ネタバレ注意)

「禁止魔法でしか助けられない人がいたら…?
 その私は 魔法使いは あきらめなくちゃいけないの…?」

「万能の力は万事に災いをもたらすもの…
 私はねココ 人間にできることは限られていたほうが良いと思うよ…」

 

「鬼滅の刃」の連載終了を契機に「絵が上手いとは何か」が議論になっていますが、

togetter.com

現役で活きの良いこの作品などの名前が話題に上らないのは…と思う反面、くだらない論争に巻き込まれなくてよかったようにも思います。

一部の魔法を「禁止魔法」として制約した世界の、魔法使い見習い少女たちの修行と冒険、ダークな雰囲気ただよう超正統派ファンタジー。

イレギュラーに魔法使い見習いになったヒロインのココ、その素質を狙って暗躍する禁止魔法使いたち、ココの巻き添えでトラブルに巻き込まれつつ彼女を守って戦う師匠と姉弟子たちの修行と成長の日々。

二次試験のトラブルの顛末の報告と傷を負ったキーフリー先生の治療のために魔法使いの総本山・大講堂へ。魔法使いの頂点・三賢者が一、「教の賢者」ベルダルートが語る愛弟子・キーフリーへの危惧と警戒、彼の過去。

魔法使いの禁を犯して暴走しそうなキーフリー、そしてココが危惧されましたが、ポジティブに踏みとどまったような、ウヤムヤで先送りされた様な。

「(湖の上を行けば早そうだけど飛んで行くのはきっと危ない
  階段川が砂塵化した時みたいに湖の水が全部なくなっちゃえば…)

 (私…今何を考えたんだろう 魚も湖に住む生き物も
  そんな魔法を使ったら皆死んじゃう)」

強い願いと強い力を併せ持つ者の危うさが、無垢で幼いヒロインのココであってさえ例外でないことが、一冊かけて丁寧に描かれたお話でした。

なんかこう、キャラ的には美少女ズ萌えの看板かがげてる様でいて、その実は美青年揃いの師匠ズ萌えの圧を感じなくもないw

次巻は魔法使いの祭典、「銀夜祭」だそうです。シリアス展開に、ちょっと一息かしらね。

 

とんがり帽子のアトリエ(7) (モーニングコミックス)

とんがり帽子のアトリエ(7) (モーニングコミックス)

  • 作者:白浜鴎
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: Kindle版

 

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