#AQM

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#付き合ってあげてもいいかな 5巻 評論(ネタバレ注意)

大学入学、サークル勧誘を機に知り合った、真面目でめんどくさい性格のみわ、サバけてて手っ取り早い性格の冴子。

男の子より女の子が好きな者同士、新歓コンパで酔った勢いで互いにカミングアウト。付き合ってみてからのちょっとアダルティーな百合カップル恋愛漫画。2人を触媒にしつつ脇役たちのコンプレックスも大爆発してて青春群像劇っぽく。

百合漫画に限らず、多くのラブコメ・恋愛ものが「付き合うまで」をプラトニックに描いていて、なんでかってそこが一番「甘くて美味しい」からなんですけど、それに対するアンチテーゼ的に「『尊い』だけが恋愛じゃない」とばかりに「付き合ってから」を描く漫画。セッ久描写も割りと赤裸々に。

ここ1週間ぐらい、いろんな漫画で失恋が描かれるシーンをよく目にした気がします。気のせいかな。

前巻で別れてしまいまして、あーだこーだあって回り回って共依存というか両ヤンデレみたいな展開に。

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「付き合ってあげてもいいかな」5巻より(たみふる/小学館)

見た目みわの方がヤンデレ化してるように見えて実は積年の「宿題」が片付いてしまっていて、かつメンタルが割りと状況依存型なので相手次第でケロっと元気になりそうな感じもしますけど、冴子の「宿題」は2つほど未解決で且つうち一つはみわがトリガーになったとは言え根本は自身の内面に根ざしたことなので、めんどくささで言ったら冴子の方がよっぽどめんどくさい気がします。すげーこじらせ方してんなこの女。

別れを切り出したのも沖縄行きの背中を押したのも冴子の方で、その冴子のマインド自体はまだ何も変わってないという。

わーめんどくせ!わーめんどくせ!自分や自分の彼女がこうだったら「もう地球にアクシズを落とすしかない」ってなりそう!ついでに娘に過干渉な母親も昔の彼女思い出して超めんどくせ!

他人事でよかった!漫画でよかった!

 

 

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