先週の土曜日の12月19日に62歳の誕生日を迎え、また今年は画業40周年にあたる大家・ゆうきまさみが、1985年の創刊以来「月刊ニュータイプ」で35年たった今も連載を続ける1/2ページのエッセイ漫画「ゆうきまさみのはてしない物語」の、3冊目、12年ぶりの単行本。
※10年前の原稿なので現在から見ると35年前です。
1,980円もしますが、12年に一度しか発行されない漫画だと思うと安く見えますね。彗星かよw
そういう本なので電子書籍版は出ないかなー、と思ってたんですが、kindle版も出してくれました。よかったよかった。
と思ったら、この本、横長版でしてPC版kindleで読もうとすると90度傾いて表示されるので字が多いこともあって実質読めません。Macbookなどのノートパソコンだったらこうすれば読めるかもしれない。
自分はiPadで読みました。デバイスがいろいろあってよかったよかった。
ちなみに明後日12/24には初の画集が出ます。
本作の内容は、2008年4月から2019年の12月までの連載分。単行本になるのに時間がかかり過ぎるので画業30周年と画業40周年が一冊の中で一緒くたに祝われるというw 歴史かよw
「鉄腕バーディー」のアニメ化、掲載していた「ヤングサンデー」の休刊、「ビッグコミックスピリッツ」への移籍、「でぃす×こみ」「白暮のクロニクル」の連載開始と完結、「新九郎、奔る!」の連載開始、その間に都条例問題や大震災や「エヴァ破」があったりと、いろいろございましたね。
月に一度の半ページ連載でエッセイ漫画ということでいろいろリラックスして描かれてます。
同じ高校出身なんだそうで、京極夏彦との対談も収録。
ゆうきまさみはTwitterもやってるんですけど、TwitterはしょせんTwitterでしかないので、月に1ページでもコツコツ描き続けているとこうして書籍としてパッケージになって歴史に残っていくんだな、という。
次巻が同じペースで出るとしたら2032年、ゆうきまさみ74歳ということになります。
自画像が歳を取らないのでなかなか実感が湧きませんが、我々読者も歳を取ったようにゆうきまさみも歳を取ります。
2017年に師匠筋の新谷かおるが66歳で筆を置いた後に、ゆうきまさみが新連載に選んだ題材が北条早雲の評伝という重厚なテーマだったので、
「この作品がゆうきまさみの最後の長編連載作品、作家としての『上がり』か」
と思ったんですが、本作の後書きによると
あと10年くらいはやっていけそうで…
とのことで、少し安心しました。
画業40周年おめでとうございます。ぜひまた10年後に50周年を祝いましょう。
「王家の紋章」の細川智栄子先生は85歳にして現役ですし、60周年もいけますね!と他人のキャリアではてしない皮算用を。
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