
ジャンプ+でWEB連載されている、オマージュやパロディを散りばめ中毒性のある言語センスを伴った、基本ギャグコメディ進行の格闘ゲーム×お嬢様のゲーマー漫画。
格闘ゲームとお嬢様は「ハイスコアガール」といい「対ありでした」といい、なんか相性よろしいですわね。

「ゲーミングお嬢様」3巻より(大@nani/吉緒もこもこ丸まさお/集英社)
数ある「格ゲー×お嬢様」作品の中でも最もイカれた世界観設定の作品。
わざわざ作画担当を付けているにも関わらず、すごく絵が上手いわけでも美少女が可愛いわけでもないという不合理な建て付けですけど、世界観も話の展開も不合理なので全体として調和が取れているという、ツッコミどころの多いギャグ漫画のような作品。
昔MMO「AION」やってたとき、「リネージュ2」の戦争で有名なサーバで有名なPKだった経歴を持つギルドメンバーが「AION」の仕様を評して「ムカついてない相手を殺しても全然面白くない」とボヤいていたのを思い出す作品。
コワいけどワカるw
今巻から新たな戦い、世界大会へと続く日本一決定戦「EJO」編。

「ゲーミングお嬢様」3巻より(大@nani/吉緒もこもこ丸まさお/集英社)
なんですけど、WEB連載の良いところと表裏一体の悪いところも若干出ちゃってる感じはします。
たぶん、シリアスなバトル回ってあんま数字がよくなくて、箸休め的なギャグコメディ回の方がいろいろ数字が良いのが、ジャンプ本誌のアンケート結果速報よりもWEB連載の特性でタイムリーに見えすぎちゃってるんじゃないかと。
なにかというと、シリアスなバトル展開中に箸休めギャグコメディ回(おティッシュに餌)が挟まる挟まるw

「ゲーミングお嬢様」3巻より(大@nani/吉緒もこもこ丸まさお/集英社)
バトル展開、正直対戦相手を変えて同じ展開・同じような決めゼリフの繰り返しなんでわからんでもないんですけど、個人的にはそれはそれでいんでねえかなと思うんですけど。
まあウマ娘ネタも好きだし、楽屋ネタのギャグコメディ描かせても楽しい作家なんで、どっちみち面白いんだからどっちでもいいっちゃいいんですけどw

「ゲーミングお嬢様」3巻より(大@nani/吉緒もこもこ丸まさお/集英社)
もうちっと自分の描きたいことに集中してもいんでねえかなとは思います。なんとなくアイスホッケーをやるはずだったギャグ漫画を思い出してしまう。
シリアス展開、読んでる側の思いの他、描いてて消耗が激しいのかもしらんね。カッコよくて狂気じみてて、闘争に身を投じる人間のマインドがよく出てて、自分はとても好きです。
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