#AQM

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#ダンダダン 3巻 評論(ネタバレ注意)

霊媒師の家系のギャルと、いじめられっ子気味で孤独なオカルトオタクの少年の同級生ガールミーツボーイから始まる、オカルトバトルなバディもの?

2巻読み終わってもこの漫画がどうなりたいのかまだちょっとよくわかりません。

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「ダンダダン」4巻より(龍幸伸/集英社)

書き出していくと

・ボーイ・ミーツ・ガール

・オタクに優しいギャル

・ラブコメ群

・ちょいエロ

・呪術廻戦、チェンソーマンなどの最近のジャンプのオカルトバトル漫画群

・うしおととら

・東京入星管理局

・GANTZ

・メン・イン・ブラック

・漫☆画太郎

あたりを足して適当に割ったような感じ。

いろんなジャンルのごった煮というか、カオスな闇鍋みたいな漫画。クリーチャーも宇宙人から妖怪から幽霊から割りとなんでもあり。

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「ダンダダン」4巻より(龍幸伸/集英社)

インパクトは強いけど、1巻はまだ点で、2巻で線になって方向性がわかるんだろうか?という感じです。それが知りたいからまあ続き読むわ、という感じ。

で、3巻まで読んだんですけど、未だによくわかりませんw

1巻でボーイ・ミーツ・ガール&パワーがあって以来、基本的に有無を言わさずクリーチャーの方から襲い掛かってくるのを必死で撃退するだけのご無体な展開で、未だ主人公たちの最終目標やらラスボスやらは提示されることなく、キャラとバトルがあるだけで、

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「ダンダダン」4巻より(龍幸伸/集英社)

ストーリー的なものは「ドサクサで失ったキンタマを取り戻す」以外は特にありません。

いや、キンタマ大事ですけども。

むしろクリーチャーの方が悲しい物語を背負っているというか。

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「ダンダダン」4巻より(龍幸伸/集英社)

クリーチャーが暴れる動機と密接に結びついてるんですけど、突然ガチ泣きさせにかかってくるわ。

"アクロバティックさらさら"が片付いたと思ったら、特に予兆も主人公や読者への説明もなく、息もつかせず再び襲いかかってくるセルポ星人。

それでも作品として面白く保ってしまっているんで、「そうや、ストーリーなんかいらんかったんや」というよりは、このままシュールな理不尽系オカルトバトル+ラブコメで行く感じなんかしらね。あとキンタマの行方。

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「ダンダダン」4巻より(龍幸伸/集英社)

敵の造形も理不尽というか「あえて」のやっつけ感というか、整合性の取れてない行き当たりばったり感すごくて、それが奇妙な勢いを生み出してます。

「うしおととら」なんかも序盤は割りとこんな感じだったし、まだ3巻だし、よくわかんねーからとりあえず4巻も出たら買って読むわ。

 

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