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#カワイスギクライシス 5巻 評論(ネタバレ注意)

宇宙を股にかけて版図を広げるアザトス帝国。

その辺境調査・侵略を任務とする宇宙船が地球に接近。凄腕美少女エージェントのリザは先遣調査員として地球に潜入、帝国の地球への対応を決定づけるべく調査を開始。

人類の文化レベルを調査すべく入った飲食店「猫カフェ」で、この世のものとは思えない生物と遭遇してしまう…

「カワイスギクライシス」5巻より(城戸みつる/集英社)

という、猫を知らない宇宙人が地球で猫に出会ってメロメロになる話。宇宙のペットはあんま可愛くないらしく、猫の可愛さへの耐性ゼロの彼女たちが繰り広げるドタバタコメディ。

猫を通じて地球人の友人が増えたり、母船から追加のエージェントが派遣されたりするけど、基本的に猫・犬・ハムスターなど地球の生物のモフモフな愛らしさに悶絶してるだけの漫画。

「カワイスギクライシス」5巻より(城戸みつる/集英社)

ジャンルは「馬鹿馬鹿し可愛い面白い」。「狂騒」という言葉がぴったりのドタバタギャグコメ。

猫や犬をはじめとした地球動物への接触が母船のクルーの間でもだんだん増えていき、逆に母船内の宇宙動物に地球人が接触する機会も。

他、SF的な小道具に頼ったトンデモ展開、SNS・動画配信にまつわる狂騒など。

「カワイスギクライシス」5巻より(城戸みつる/集英社)

割りと出オチな作品なんですけど、5巻に至っても相変わらず、と言うより、より一層楽しく読めます。

出オチ漫画を楽しく長引かせる作品は最近増えてきてなんだか技術として確立されつつ感がありますが、SF小道具のドラえもん要素とかバリエーションを増やす工夫の他、本作で言えばSNSや動画配信など現実の世相の機微を作品世界に取り込むことで幅を持たせつつ読者にも伝わりやすい、という一石二鳥が生じてるな、と思います。

「カワイスギクライシス」5巻より(城戸みつる/集英社)

あとアレよね、「意外な才能」と言ってはなんですけど母船のクルーが地球動物に接触したり、地球人が宇宙動物に接触したりする段階に至って、主人公ヒロインがツッコミ役に回る話が顕著に増えてますよね。

当初は1人でボケ役を背負ってたヒロインですけど、出番が多く作者も描き慣れててキャラが確立してることもあって、局面が変わるとツッコミが安定してキレてて、だいぶツボです。

「カワイスギクライシス」5巻より(城戸みつる/集英社)

今巻も、というより、今巻更に、面白かった。

 

 

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